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デザイン学主催イベント

京都大学-琉球大学合同デザインスクール2015

実施報告(PDF)

1. 概要
昨年に続き、3回目となるデザインスクールin沖縄を開催した。本スクールの対象は主に1年次の履修者であり、ファシリテーションの習得を一つの目的としている。第1回、第2回のテーマは観光、就職など若干抽象的な側面もあったが、今回は会場を琉球大学千原キャンパス(沖縄県西原町)から沖縄市中心部の商店街に移し、より具体的なテーマとして沖縄市の抱える実問題に挑戦した。スクールの実施にあたっては、琉球大学、(株)がちゆん、沖縄市、(公財)沖縄こどもの国 などの協力を得た。
参加者がワークショップにおいてより効果的なファシリテーションを実践できるよう、事前に実施するファシリテーション講習の時間を昨年より拡大し、内容を充実させた。また、学習効果を高めることを狙い、スクール終了後に参加者自身による振り返りを行った。英語のみで実施するチームを設けたことも今回初めての試みであった。

2. 日程・スケジュール
事前に京都にて半日のファシリテーション講習を実施し、ファシリテーションの基礎を習得した。沖縄には5日間滞在し、合同デザインスクール(3日間)を実施した。主なスケジュールは次のとおりである。
2015年11月20日(金)~11月24日(火)

11月7日(土) ファシリテーション講習(十河、中川)
(於 京都大学デザインイノベーション拠点)
11月20日(金) 午前、伊丹空港から那覇空港へ
午後、那覇空港からホテル(北谷町)へ移動
オリエンテーション(十河、石田)
ワークショッププログラムのレビュー(十河、平本)
11月21日(土)~11月23日(月・祝) 京都大学-琉球大学合同デザインスクール(於 沖縄市)
11月24日(火) フィールドワーク(那覇市、沖縄市周辺)
ワークショップの振り返り(十河、平本)(於 那覇空港)
夕刻 那覇空港から伊丹空港へ。帰京


3. プログラム
3.1.ファシリテーション講習 13:30~16:30(於 京都大学デザインイノベーション拠点)

合同デザインスクールの2週間前に、デザインプロセスとデザイン手法、ファシリテーション、インタビューについて基礎的な講習を実施した。昨年のスクールでもファシリテーションについて講習を行ったが、チームをうまくファシリテートできなかった参加者がみられたため、今回は昨年の講習内容に対してデザイン手法とインタビューの各講習を新たに追加し、約半日の講習とした。講習には英語話者の留学生2名を含む計10名が参加した。

okinawa1_2015(1)講義「デザインとは」(十河)
問題発見と問題解決のための基本的なデザインプロセス(発散・収束)、ブレインストーミング、強制発想、親和図法などの基本的なデザイン手法について講義と演習を行った。

(2)講義「ファシリテーションとは」(中川)
ファシリテーターの心構え、および、傾聴、質問の仕方などファシリテーションの基礎的な手法やツールについて講義を行った。

(3)ファシリテーション演習(中川)
ファシリテーションの基礎スキルであるコミュニケーションの技術について、ミラーリング、アクティブ・リスニング(積極的傾聴)などを通じて体験的に学習した。

(4)講義「インタビューについて」(中川)
半構造化インタビューの概要と手順、質問の仕方など、インタビューの基礎について講義を行った。

(5)テーマの説明(十河)
今回の合同デザインスクールのテーマ(後述)について簡単な説明を行い、当日の自チームのワークショップのプログラムをデザインすることを、当日までの課題とした。

3.2.オリエンテーション(京大のみ)11月20日(金)14:30~16:30 (於 宿泊先のホテル)

翌日からの合同スクールに備えてオリエンテーションを実施した。講義「沖縄を理解する」(十河)では、各種の統計データなどに基づき沖縄の現状を理解した。講義「超ファシリテーション」(石田)では、ファシリテーションの1つのスタイルとして、Extreme Facilitationが紹介された。最後に、2週間前のファシリテーション講習で課題とした当日のプログラムについて、参加者で互いにレビューしブラッシュアップした。

okinawa2_2015

3.3.京大-琉大合同デザインスクール(11月22日~24日)(於 沖縄市)
沖縄市では、特に中心市街地において商店街の空き店舗が増加し、高齢化も進行しており、その活性化が課題となっている。本スクールでは、こうした沖縄市の現状と課題、さらに「コザ」と呼ばれるこの地域の独自の文化を理解し、商店街、図書館、こどもの国(動物園)を対象として、地域の活性化のための解決策をデザインした。
参加者は後述の2つのテーマに分かれ、5~6名で1チーム、全体では各テーマ3チームずつ、計6チームを構成した。デザイン学履修者はファシリテータとして各チームの議論をリードした。今回は英語話者の留学生3名が参加しており、琉球大学の日本人学生2名と、京大の教職員2名で英語チームを構成した。グループワークは沖縄市中心部の商店街に位置する商業施設「コリンザ」にて実施した。最終発表会は一般公開され、本スクールの参加者に加え、沖縄市職員や地元の商店街などから10名程度の聴講者も迎えて開催した。

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【テーマA】こどもの国の活性化
本テーマは文字通り沖縄こどもの国の活性化を実現するためのデザインを立案することが趣旨である。具体的には、次の2つをテーマに解決策をデザインする。
 ①観光客向けのプログラム提案
 ②外国人へのPR方法
沖縄こどもの国では、全国でも珍しいゾウの赤ちゃんの園内出産を初めとして、ワンダーミュージアムの全面改装等、積極的に政策を打ち出しているが、より一層の活性化に向けたアイデアのデザインが望まれる。実現性のある具体案が出れば沖縄市の構想案に盛り込まれる可能性もある。

【テーマB】図書館と商店街の連携を通した活性化
本テーマが対象とする商店街とはコザ一番街近辺である。「沖縄市の通称“シャッター通り”ことコザ一番街」と言われるほど閑散とした雰囲気が漂っているが、「閑散としているのは日中で、夜は飲屋街として賑わっている」「飲食以外は苦しい面があるが、一部にはネット通販等で頑張っている」「新規参入が少ない(流動性が低い)」など、時間帯・業種毎に傾向が異なると思われる。他方、沖縄市では「情報社会、生涯学習社会、少子高齢社会、知識創造社会、国際社会といった現代社会の変化に対応できる図書館」を立案中である。そこで、本テーマでは「図書館と商店街の連携を通した活性化」を達成するためのデザインの立案を目指す。

okinawa2_2015

[1日目: 11/21(土)]
 9:00-9:30, 受付
 9:30-9:40, オープニング
 9:40-10:35, 基調講演「沖縄市中心市街地活性化の取り組み」
      上里幸俊氏(沖縄市役所経済文化部 部長)
 10:40-11:50,基調講演「こどもの国の課題」
        高田勝氏(公益財団法人こどもの国 施設長)
 11:50-13:00, 昼食
 13:00-18:00, グループワーク
 18:00-21:00, 交流会

[2日目: 11/22(日)]
 9:00-18:00フィールドワーク、および会場にてグループワーク
 (15:00-16:00) (グループ個別中間面談)
[3日目: 11/23(月,祝)]
 9:30-12:00, グループワーク
 12:00-13:00, 昼食
 13:00-14:30, グループワーク(プレゼン準備)
 14:50-16:50, 発表会
 17:00-17:10, 講評、表彰式、クロージング
 17:10-18:00, 懇談会、反省会

<発表タイトル>
【テーマA】こどもの国の活性化
A-1:人づくり 環境づくり 沖縄の未来づくり
A-2:HEY! 外国人 ~こどもの国に外国人が来るまで~
A-3:あしびぬちゅらさー にんじゅぬすなわい

【テーマB】図書館と商店街の連携を通した活性化
B-1:マチごと図書館
B-2:負のサイクルをリサイクルへ
B-3(英語チーム):Revitalization of Koza Area, コザを復活させるために!(優秀賞)

4.参加者
【京都大学】
<履修者> 9名(内8名ファシリテーション講習参加者)
<教職員> 6名
教員4名(内1名ファシリテーション講習のみ)、職員2名

【琉球大学】
<学生> 23名
大学院理工学研究科情報工学専攻 1名(M1)
工学部情報工学科 15名(B3×4名、B2×2名、B1×9名)
観光産業科学部産業経営学科 3名(B4×1名、B3×1名、B2×1名)
理学部海洋自然科学科 1名(B2)
農学部亜熱帯地域農学科学部1名(B3)
法文学部法学科 1名(B4)
(学部不明)1名(B4)
<教員他> 4名
教員3名、職員1名

【その他】
社会人協力者7名(企業3名、公益法人1名、行政3名、)

5.参加者の所感
実施報告p7~(PDF)

6.リンク
琉球大学のウェブページ