インプロ(即興演劇)のワークショップは、学習の新たな形態として主にヨーロッパを中心として盛んに行われつつあります。身体表現や言葉を介して、情報がどのように人から人に伝わり、相互理解がどのように発展していくのかを体感しながら、デザインにおけるコミュニケーションと、コミュニケーションのデザインの本質を学ぶワークショップです。
講師は、インプロで日本を牽引する絹川友梨先生です。今回は、吉田のデザインファブリケーション拠点に完成したステージを利用して行います。インプロを実際に体験してみると、目を見張る発見があります。日々の暮らしで見る人々の動きや生活が異なって見えはじめます。
相手の立場からものごとを見たり、自分のすることが相手にどのように伝わっているのか、を理解する、強力な手段となると考えられます。
ぜひこの機会にご参加ください。
日時:2014年5月26日(月)15:00~18:00
場所:吉田デザインファブリケーション拠点(実験棟151室(地図上no.58)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm
講師:絹川友梨先生(http://www.impro-works.info)
定員:20名
当日は、動きやすい服装でお越しください。
問合/申込先:中小路久美代 (kumiyo.nakakoji*design.kyoto-u.ac.jp) (*を@に変えてください)
報告:
インプロ(即興演劇)のワークショップは、学習の新たな形態として主にヨーロッパを中心として盛んに行われつつある。身体表現や言葉を介して、情報がどのように人から人に伝わり、相互理解がどのように発展していくのかを体感しながら、デザインにおけるコミュニケーションと、コミュニケーションのデザインの本質を学ぶことを目的として、インプロで日本を牽引する絹川友梨先生に講師をお願いしワークショップを開催した。
当日は、デザイン学の本科生、予科生を中心として18名の参加者があった。シナリオのない空間に他者との関係性を作り、関わり合いながらストーリーを構築する、シナリオのない中で世界を面白く創造する、といったインプロの本質についての短い講義を受けたあと、相手をよく見る、現状を把握する、伝わっているかを確認する、相手に沿ってみる、思い込みを手放す、異なるものを肯定する、失敗を受け入れる、といったテーマに沿う、10個のエクササイズを3時間に渡って行った。WS終了後回収した、参加者による記名式のアンケートでは、全員が期待通りあるいは期待を大きく上回って多くのことを学んだと回答しており、デザインとコミュニケーション、身体動作、共感や共有体験といったことを考える貴重な機会となった様子が伺えた。