【中国語通訳あり】
日時:2017年2月18日(土)13:00~17:00
場所:洛西境谷会館 第1会議室 1・2番
*会場詳細は下記をご覧ください。
1) ワークショップ(講演および討論):13:00-15:00
講演:
1.西澤 亨氏 山根 新吾氏(京都市住宅供給公社 洛西事業部):40分
演題:「洛西ニュータウン 誕生から未来へ」
京都のまちづくりとニュータウン計画
洛西ニュータウン当初計画の概要
洛西まちづくりビジョン(H18.11)
洛西ニュータウンの現状と課題
洛西ニュータウンアクションプログラム(H29.3)
2.土井 睦浩氏(UR都市機構 西日本支社 京奈エリア経営部):40分
演題:「URの社会的役割の変化と洛西ニュータウンでの団地・住棟・住戸の計画」
洛西団地の住棟配置やオープンスペースの工夫 (当初計画~再整備の経緯)
洛西団地のリノベーションプロジェクト(住戸、オープンスペース)
高齢化・少子化対応、近居割など近年の課題
桃山団地など他の団地のリニューアル、新しい試み
(昭和30年台など)古い団地の建替えの考え方、実施例
質疑および討論:30分
2) 見学:15:00-17:00
洛西境谷会館
→ 竹の里センター
→ 西竹の里タウンハウス
→ UR洛西竹の里団地
→ タウンセンター
→ 洛西北福西市営住宅(子育て世帯向けリノベーション住戸)
→ タウンセンター
→ 緑道経由 洛西境谷会館
主催: 京都大学デザイン学大学院連携プログラム
会場:
京都市西京区大原野西境谷町2丁目14番地16(境谷センター内)
洛西境谷会館のアクセス
洛西境谷会館のGoogle Map
075-331-3878
公共交通機関を使ってご来場ください。
阪急電車桂駅→市バス西2・臨西2系統・33系統、京阪京都バス10系統
阪急洛西口駅・JR桂川駅→市バス西4系統・特西4系統(土日祝のみ)
ヤサカバス2・3系統、阪急バス4系統
「境谷センター前」停留所下車すぐ
問い合わせ先:工学研究科 建築学専攻・吉田 哲
tetsu[at]archi.kyoto-u.ac.jp([at]を@に変えてください)
075-383-2915
報告:
表題について講演と見学の2部構成で表題のワークショップを洛西ニュータウンのサブセンターおよび周辺地域で開催した。本学教員や学生、留学生、現地NPO関係者など、合計17名の参加であった。
講演では、初めに京都市住宅供給公社西澤亨氏から「洛西ニュータウン 誕生から未来へ」と題したお話をいただいた。京都市全体の中での洛西の住宅地域開発の経緯、自然景観を残して造成をなるべく減らし、道路線形も曲線のまま残すなどした当時としては新しい試みについて語られた。その後、人口の伸びが鈍化し、高齢化、少子化の時代を迎えた現在、市営団地の改修、小学校の統廃合の可能性、サブセーターや公園緑地の利用促進、周辺の高速道路や鉄道駅との広域連携などについて、昨今まとめられたアクションプログラムに沿って話された。
次に、UR都市機構の土井睦浩氏から「URの社会的役割の変化と洛西ニュータウンでの団地・住棟・住戸の計画」と題したお話をいただいた。まず、住棟の並行配置、囲み型配置などから住区に至るまでの段階構成論が、洛西ニュータウンではどのように実現されているかについて話題提供された。また、昭和30-50年代前半のボリュームゾーンとなる他地域でのメインストックの住戸や住棟の改修に対して、洛西での昭和50年代後半以降のニューストックの改修の位置づけとその間の改修の仕方の変化、住棟共用部や屋外空間での改修の特徴、集会所の配置のされ方や集会所を利用した住民の新しい活動などについて話題が提供された。
質疑の時間には、周囲の自然地や公園緑地の利用の新しいあり方について、URと市の管理地での屋外空間の管理手法の従来のあり方やこれからの転換について議論された。
見学では、サブセンターでのNPO主催による高齢者の居場所づくりに端を発したサロン運営、30年を経過したタウンハウスでの取組や改修のなされ方などが各団体の代表から紹介された。市営住宅では、子育て世帯をターゲットとした住戸の改修事例も見学でき、改修工事については活発な議論がなされた。最後には会場となった境谷会館まで緑道を経由して戻り、緑道設計の趣旨が体感できる機会となった。