京都大学デザイン学ユニットが主催するワークショップ「デザインのチカラ」。未だ単独の学問領域では解決されていない難問に複数領域から立ち向かいます。第2回目の今回は、第1回目の課題に提出された「生ごみカラス問題」の解決法の検証結果が報告されます。
・カラスを寄せ付けない機械(工学研究科)
・ディープラーニングで一般カラス識別(情報学研究科)
この二つに第1回目の心理学の知見を加えて、統合的な解決法を案出するデザインワークも実施します。
プレゼンター
松原 厚 (工学研究科・教授)
川上 浩司(デザイン学ユニット・特定教授)
大島 裕明(情報学研究科・特定准教授)
モデレータ
越前屋 俵太
日時:2016年11月27日(日)14:00~17:00(受付開始13:00~)
場所:京都大学 吉田キャンパス デザインファブリケーション拠点 (下記地図58番最北)
ファブ拠点のアクセス
対象者:デザイン学履修生・デザイン学構成員・デザインイノベーションコンソーシアム会員・その他
定員:30名
参加費:無料
参加申込:http://peatix.com/event/210647/view
主催:京都大学デザイン学大学院連携プログラム
協賛:デザインイノベーションコンソーシアム
問合わせ先:chikara[at]design.kyoto-u.ac.jp([at]を@に変えてください)
川上 浩司(デザイン学ユニット・特定教授)
報告:
参加者50名(内履修生若干名)
社会における複合的な問題を多面的に捉えて解決する能力を養成することが、デザイン学プログラムのミッションである。そのような問題解決をデモンストレーションするために、小規模な問題に対して各専門領域を代表する教員が知見を出し合い、数時間程度の議論によって問題解決を試みた。モデレータは越前屋俵太氏。
3回シリーズの内の第1回目には、工学・教育心理・情報学の3分野からそれぞれ3つの問題に対する解決策が提案された。今回の第2回目は、とくに「生ゴミからす問題」に特化し、第1回目に提案された解決策の実装経過が報告された。情報学研究科からは大島准教授が、一般画像認識をからすの認識に適用し、USBカメラによる入力とワシが羽ばたくオモチャを出力としたシステムを試作し、パフォーマンスが検証された。工学研究科からは松原教授の研究室からゴミにカラスを近づけない3つの案が出され、プロトタイプが持ち込まれた。
元々が個別の領域単体では解決できない問題であることが前提であるため、これらのソリューションを統合して解決策をデザインすることが、このシリーズの要になる。第2回目では参加者全員が、情報学と工学そして1回目の教育心理の知見を下敷きにして、ブレストバトルを実施し、解決策を競った。
また、新たな試みとして、付帯するコンテンツを、前(準備状況)、中(リアルタイムでの情報発信)、後(フォローアップ状況)も公開する環境を整え、定常的に運用することによって、デザイン学のイベント型企画のプレゼンスを向上させる。
本シリーズに関しては、以下のサイトを公開している。
http://designnochikara.com
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