デザイン学ユニットが主催するイベント(デザインワークショップ)として、「デザインのチカラ」を開催します。デザイン学に集結した情報学・工学・教育心理・経営などの教員達の中から数名が立ち上がり、市井の問題であるにもかかわらず未だに単独の専門では解決されていない難問(ゴミをつつくカラス問題など)に立ち向かいます。越前屋俵太氏をモデレータに迎え、数時間でソリューションが出せるのか、まさに『デザインのチカラ』を問うイベントの第1回目です。
プレゼンター
松原 厚 (工学研究科 教授)
野村 理朗(教育学研究科 准教授)
大島 裕明(情報学研究科 特定准教授)
モデレータ
越前屋 俵太
日時:2016年8月11日(木・祝)14:00~17:00(受付開始13:00~)
場所:京都大学 吉田キャンパス デザインファブリケーション拠点 (下記地図58番最北)
ファブ拠点のアクセス
対象者:デザイン学履修生・デザイン学構成員・デザインイノベーションコンソーシアム会員・その他
定員:60名
参加費:無料
参加申込:http://peatix.com/event/180141/
主催:京都大学デザイン学大学院連携プログラム
協賛:デザインイノベーションコンソーシアム
問合わせ先:kawakami[at]design.kyoto-u.ac.jp([at]を@に変えてください)
川上 浩司(デザイン学ユニット・特定教授)
報告:
参加者64名(内履修生7名)
社会における複合的な問題を多面的に捉えて解決する能力を養成することが、デザイン学プログラムのミッションであり、そのためにも複数の専門分野から教員が集まっている。そこで、異なるアプローチから問題解決に至ることをデモンストレーションするために、小規模な問題に対して各専門領域を代表する教員が集まり、数時間程度の議論によって問題解決を試みた。モデレータは越前屋俵太氏。
3回シリーズを予定しており、第1回目には工学研究科から松原教授、教育心理から野村准教授、情報学から大島准教授が、専門分野の知見を用いた解決方法を提案した。市井の小規模な問題であるにもかかわらず単独の専門では解決できない問題として、「からすが生ゴミをつつく問題」「待ち時間が長すぎてUSJの年間パスが無駄である問題」「家に父親の書斎スペースがない」の3つが取り上げられ、3つの専攻から3つの問題に対して、合計9つのソリューションが発表された。
元々が個別の領域単体では解決できない問題であることが前提であるため、第1回目でのソリューションは不完全である。これらの知見を集めて参加者全体で解決策をデザインすることは、第2回目以降、参加者全員が担うことになった。
このシリーズは、デザイン学の内部に向けて、長期的な演習ではなく数時間の短期で仮想的に多面的思考による問題解決が実践できることを示すものである。また、この試みを履修生・構成員・コンソーシアム会員などに公開することによって、デザイン学プログラムのミッションの意義(面白さ)、有効性、問題点を共有する。さらには、非会員の参加者もあり、デザイン学のアウトリーチともなっている。
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