私たちは、[食]べることを毎日欠かしません。[農]業は、そんな私たちの暮らしを支えています。一方で、これら当たり前に思える生活の営みにも、多くの課題が存在しています。足元ではフードロスや生産者の高齢化(後継者不足)が、将来には食糧不足(あるいは不均衡配分)が懸念され、数え上げればきりがないほどです。
そこで今回、農と食の未来に向けて、食べ物を作る人、それを食べる人の両方のHappyをデザインすることをテーマに掲げました。生産者だけに着目した創意工夫では、食べる人がHappyになるとは限りません。逆もしかりです。私たちの食は複雑で巧妙なシステムの上に成立しています。「作る→加工する→輸送する→売る/買う→調理する→食べる」などの一連の流れを考慮できる、鳥瞰的な視座に立ったアイデアが求められています。さまざまな観点が求められるテーマではありますが、多様な専門を持った方が集う場で、農と食の未来を照らすヒントが見いだせればと考えています。
今回のデザインキャンプでは、こうしたテーマの下、システム全体を考慮しながら未来の価値を協創するプロセスを体験していただく予定です。複雑なシステム全体を見渡し、その未来を見通すこと、そして、局所的で非現実的な解に陥らずに、システム全体をより良くするためのデザインを学びあいます。こうした鳥瞰的な視座に立ったデザインプロセスは、食と農に限らず、複雑なバリューチェーンを伴う様々な領域で応用でき、皆様のお役に立つものと考えています。
日時:2016年1月22日(金)~1月24日(日)
場所:京都リサーチパーク(京都市下京区中堂寺南町134)
KRPのアクセス
参加費:デザインイノベーションコンソーシアム
正会員A 165,000円(税込)
(※早期申込み団体割引制度
11月30日までにお申し込みのA会員は3名以上で1名あたり 120,000円(税込)
正会員B 200,000円(税込)
非会員 300,000円(税込)
定員:30名程度
申込:https://pro.form-mailer.jp/fms/013f061a86942
主催:デザインイノベーションコンソーシアム
後援:京都大学デザイン学大学院連携プログラム
協力:株式会社博報堂 株式会社日本総合研究所
問合せ先:デザインイノベーションコンソーシアム 事務局
京都リサーチパーク株式会社
Tel: 075-315-8522 mail:info[at]designinnovation.jp([at]を@に変えてください)
詳細はデザインイノベーションコンソーシアムウェブサイトをご覧ください。
http://designinnovation.jp/program/professional-design-camp/pdc02.html
講演報告:
人間の生活を支えるうえで欠かせない「農」や「食」。しかし、現代社会ではフードロス問題や生産現場での後継者問題などさまざまな課題を抱えている。そこで今回のプロフェッショナルデザインキャンプでは「作る人のHappy,食べる人のHappy」と題し、作る人、食べる人双方のHappyをデザインすることを目的として、未来の「食」を取り巻くシーンについて議論を深めた。
続きはデザインイノベーションコンソーシアムの報告ページをご覧ください。
http://designinnovation.jp/program/professional-design-camp/report_002.html
パンフレット