日時:2015年7月21日(火)15:45~17:00
場所:京都大学 デザインイノベーション拠点 セミナースペース
KRPのアクセス
講師:紀ノ岡 正博 教授(大阪大学大学院 工学研究科)
対象:京都大学教員・学生、精密工学会総合生産システム専門委員会委員
主催: 京都大学デザイン学大学院連携プログラム
企画:松原 厚(工学研究科 マイクロエジニアリング専攻・教授)
問合わせ先:matsubara[at]prec.kyoto-u.ac.jp(松原)
([at]を@マークに変えてください)
講演要旨:
再生医療や細胞治療を前提とした細胞製造における要素技術(施設、自動装置など「モノづくり」に資する技術)では、要素の更新だけではなく、要素間での技術統合ならびに培養操作や製造管理に対するサービスとの一体化が不可欠である。一方、医療に従事する医師・技師や細胞製造に関わる細胞操作者などのキャリアパスの構築などを含めた「ヒトづくり」、さらに、国際的な市場確保には、戦略に基づく国際標準化や日本独特な規制改革による「ルールづくり」が不可欠で、「モノ・ヒト・ルールづくり」の一体化が、今後、再生医療産業分野における「コトづくり」を成し遂げるものと思います。本講では、最新技術を含めた日本の現状を紹介します。
講演者略歴:
平成1年 大阪大学基礎工学部化学工学科 卒業
平成3年 大阪大学基礎工学部 助手
平成8年 博士学位(工学 大阪大学)取得
平成12年 大阪大学大学院基礎工学研究科 講師
平成15年 大阪大学大学院基礎工学研究科 助教授
平成21年 大阪大学大学院工学研究科生命先端工学 教授(現在)
平成8年~9年(1年間)スイス連邦工科大学(ETH)
チューリッヒ校化学工学科にて客員教授を務める。
主な研究分野:培養細胞・組織生産に対する生物化学工学からの貢献
(生産プロセス、工程・品質管理、培養装置、シミュレーション)
講演報告:
紀ノ岡 正博 教授は、生物プロセス工学の観点から再生医療・細胞治療の研究を進めてきた第一人者である。今回の講演では、細胞製造における要素技術(施設、自動装置など「モノづくり」に資する技術)では、要素の更新だけではなく、要素間での技術統合ならびに培養操作や製造管理に対するサービスとの一体化、医療に従事する医師・技師や細胞製造に関わる細胞操作者などのキャリアパスの構築などを含めた「ヒトづくり」、さらに、国際的な市場確保には、戦略に基づく国際標準化や日本独特な規制改革による「ルールづくり」の重要性についてお話しいただいた。細胞製造が産業分野として成長するための「ものづくり」「ヒトづくり」「ルールづくり」の連携による「コトづくり」について具体的に示唆をいただいた。
詳細は報告書をご覧ください。
報告書(PDF)