日時:2014年8月4日(月) 13:00~16:30
場所:京都大学デザインイノベーション拠点 京都リサーチパーク西地区 9号館5階 506号室
フレキシブルスペース
拠点のアクセス
参加費:無料
申込: 下記より申込ください。7月27日(日)締切
http://goo.gl/UM05rm
備考:当日は以下のものを各自ご持参ください。
パソコン(OS・バージョン不問、インターネットに接続してブラウザを使用します)、
筆記用具、はさみ
企画者:楠見 孝(京都大学デザイン学大学院/教育学研究科)
実行委員会: 京都大学デザイン学大学院/教育学研究科 楠見 孝 子安 増生 高橋 雄介
ワオコーポレーション教育総合研究所 野々宮 英二 栗谷 真亮 野村 有沙
問い合わせ:高橋 雄介
takahashi.yusuke.3n[at]st.kyoto-u.ac.jp([at]を@に変えてください)
近年、小学生からのプログラミング教育が活発になってきています。公教育の現場でも一部取り組みが始まっており、企業やNPO法人などの取り組みが先行して広がりつつあります。これらの多くは、「未来のイノベーターを育てる」ことを理念として掲げており、受験勉強だけでは得られない思考力や創造性に関心をもつ高所得者層を中心に、注目を集めています。
このように、小学生向けプログラミング教育が活発になってきた背景には、社会的・経済的なニーズの高まりはもちろん、教材の技術革新の影響もあります。小学生でも簡単にプログラム開発やロボット開発ができる環境が整ってきたのです。しかし、これらの教材はまだまだ高額で機構的な制限もあります。小学生向けプログラミング教育の裾野を広げるためにはさらなる教材の技術革新が必要です。
ワオ・コーポレーションでは、最新技術を使ってもっと安価に身近にある素材(紙)で自由に造形できるプログラミング教材「テクノペーパー」の開発を進めています。
今回の講座では、小学高学年向けの「テクノペーパー・クラフト・セット」を商品化するために、「テクノペーパー」の部品を使った「テクノペーパー・クラフト」の設計図のアイデアを出し合い、試作品を作るワークショップを行います。
試作品製作にはmbedマイコンを使用しますが、マイコンプログラミングの経験は問いません。もちろん経験のある方も歓迎です。
報告:
報告書(PDF)
近年、小学生からのプログラミング教育が活発になりつつある。この背景には教材の技術革新の影響が最も大きい。株式会社ワオ・コーポレーションは、小学生でも簡単にそして安価にプログラムやロボットの開発ができる環境を整えるために、紙で自由に造形できるプログラミング教材「テクノペーパー」の開発をAgIC社とともに進めている。そこで、今回の講座では、小学校高学年向けのプログラミング教材を商品化するために、「テクノペーパー」の部品を使った「テクノペーパー・クラフト」の設計図のアイディアを出し合い、試作品を作製するワークショップを実施した。参加者はデザイン学本科生2名、予科生5名、学内参加者1名、学外参加者6名、学内教員4名の計18名であった。ワオ・コーポレーションより、導電性のインクやmbedマイコンなどの基本的な知識に関する説明があったのち、参加者は各グループに分かれて、試作品の製作に取り掛かった。グループごとのディスカッションや試作品のプロトタイプ製作の結果、グリーティング・カードや立体型のオブジェなどのアイディアが創出された。今後に向けては、小学生でも簡単に組み立てられて、かつ完成品がユニークで面白く、子どもたちが満足感を得られるものを目指すという方向性や、スピーカーやLEDなどの付属のモジュールを活用することによって光や音の演出が工夫できたりプログラムの改良を施すことによってアイディアを自由に表現できたりするものを目指すという方向性が確認された。