講演者:杉山 和雄氏(元・千葉大学教授/杉山デザイン研究所代表)
日本デザイン学会会長などわが国のプロダクトデザイン界において長年指導的役割を果たしてこられた杉山和雄氏を招き、「サービスデザインの新たな視界」と題して講演をしていただく。杉山氏はプロダクトデザイン分野のみならず、国内外の公共財のデザインにも大きな功績を残してこられたが、最近の10年間は特にサービス分野におけるデザインの重要性、およびデザイン分野におけるサービス視点の重要性を説かれており、この分野のパイオニアである。
日時:2014年11月17日(月) 16:30~18:00
場所:マルチメディア講義室(吉田キャンパス総合研究2号館3階)
申込: 不要
主催: 京都大学デザイン学大学院連携プログラム
問い合わせ:kubota.yoshiaki.8w[at]kyoto-u.ac.jp([at]を@に変えてください)
久保田 善明(工学研究科/経営研究センター 准教授)
講演報告:
日本デザイン学会会長などわが国のプロダクトデザイン界において長年指導的役割を果たしてこられた杉山和雄氏を招き、「サービスデザインの新たな視界」と題して講演をして頂いた。杉山氏はプロダクトデザイン分野のみならず、国内外の公共財のデザインにも大きな功績を残してこられたが、最近の10年間は特にサービス分野におけるデザインの重要性、およびデザイン分野におけるサービス視点の重要性を説かれており、この分野のパイオニアである。講演では、この数十年でサービス分野に社会の関心が高まってきた背景をふまえながら、そもそもの「サービス」という行為の基本概念、「デザイン」と「サービス」の接点、それらのビジネスへの応用などについて語られた。そして、デザインの意図が分かりやすいB to Cの分野みならず、B to BやG to C(公共事業)などにおいても多くの可能性が広がっていることが具体的な事例とともに語られた。その他、顧客満足度の測定の試みやIRにおけるデザインの貢献など、大変興味深い内容の講演であった。