京都大学サマーデザインスクールは2011年より開始され、今回で4回目の開催を迎えます。
毎回、多様な分野から実施者と参加者を迎え、3日間にわたって熱い議論が交わされます。
http://www.design.kyoto-u.ac.jp/sds2014/
日程:2014年9月24日(水)~26日(金)
会場:京都リサーチパーク 東地区 アトリウム(京都市下京区中堂寺南町134)
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http://www.design.kyoto-u.ac.jp/sds2014/
Date: September 24-26, 2014
Venue: Atrium, East area of Kyoto Research Park
報告:
2014年9月24日~26日の日程で、京都大学サマーデザインスクール2014が開催された。本スクールは、産学から持ち込まれた、社会に実在する問題に対して学生と社会人の混成チームが解決策を考える3日間のイベントで、2011年に初回が開催され、今回で4回目の開催となった。昨年度より、デザイン学大学院連携プログラム(以下、本プログラムと記す)の公式イベントとして開催されており、主催には本プログラム、情報学研究科、経営管理大学院、デザインイノベーションコンソーシアムが、共催には工学研究科、教育学研究科、学術情報メディアセンター、京都市立芸術大学美術学部・美術研究科、京都工芸繊維大学工芸科学研究科が加わっている。
本スクールの規模は年々拡大しており、本年度はさらなる質の向上を目指して提案されたテーマへの実行委員からのフィードバックを行う、参加者の登録状況をWebで反映するなどの工夫を行った。この結果、産学から持ち込まれた20種類のテーマすべてが、参加登録期間約3週間の間に、定員満員となる盛況を示した。最終的には、実施者77名と受講者110名が参加した。特に、参加者の1/4は社会人であり、また、見学も41名と、本スクールの産業界からの注目を示す結果となった。
3日間のスケジュールは、初日と2日目がテーマワーク、3日目が発表準備と発表であった。本スクールも4回目となり、過去の提案者/参加者が慣れた様子でスタートするテーマもあれば、初めてで戸惑う様子のテーマもあったが、会場を一か所にすることで、お互いの様子を見ることができ、どのテーマも2日目までにはヒートアップしていく様子がみてとれた。なお、2日目の午後には、隣接する会場で本プログラムの「産学デザインシンポジウム」が開催され、その一環で企業を中心とする参加者が本スクールの様子を見学した。
3日目午後の発表会では、これまでの壇上でのプレゼンテーションに加え、本スクール初の試みであるポスター発表を加えた。これは、テーマの成果をより深く議論したいとの要望に答えるためのものであり、活発な議論が行われた。また、発表会の最後には最も優れた発表を行ったと思うテーマに投票し、最も得票の多かったテーマ1件が最優秀賞、2件が優秀賞に選出された。
このように、サマーデザインスクールは未だなお進化しつづけている。このことは参加者アンケートの結果からも、実施内容や翌年の参加意向に読み取れる。
今後は産業界とのさらなる連携や経済的自立、3日間という短時間にいかに専門性を発揮する工夫を盛り込めるかが課題である。