講師:花村 周寛氏(大阪府立大学)
まちづくりにおける住民や来訪者の視点を変化させることにより、まちの魅力を再発見するための理論と方法論を風景異化の観点から実施例を交えてお話いただきます。実施例では、発想の転換を促すワークショップとその成果物を多数ご紹介いただきます。
日時:2014年6月18日(水)18:30~20:00
場所:京都大学 吉田デザインファブリケーション拠点
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm
(地図中の58番の建物)
費用:無料
申込:不要(現地に直接お越しください。)
主催:京都大学デザイン学大学院連携プログラム
後援:二条駅かいわいまちづくり実行委員会
Slow “Mobility” Life Project
問合せ先:森 幹彦(京都大学学術情報メディアセンター)
miki [at] media.kyoto-u.ac.jp ([at]を@に変えてください)
講演報告:
風景異化論を専門とする大阪府立大学の花村周寛先生をお招きして、風景異化論とその様々な実践例を紹介いただきながらまちづくりにおいてどのようなデザインがなされるのかを講演いただいた。
講演ではまず、アラン・ロジェの風景と環境、バックミンスター・フラーの宇宙と環境、オギュスタン・ベルクの風景と景観を引用しながら「風景」と関わる概念について紐解きつつ、花村氏による風景と景観の観点が示された。次に、場所と自分の関係性をもとにした視点から風景のありようを説明され、風景異化におけるランドスケープの観点が示された。このとき、「風景の半分は想像力でできている」として、想像力のデザインの重要性が説明された。さらに、解体・構築・発見・疑いの4段階で行う「まなざし」の位置づけを示した。その後、ガリバースコープやエクソダスなどの20件近い取り組みを引用しつつ、「まなざし」を再構築することにより、まちを含む場所の多様な見方を生むための知見が得られた。