日程:2014年3月15日(土)~17日(月)
会場:吉田デザインファブリケーション拠点(工学部研究実験棟151室),
京都大学百周年時計台記念館 国際交流ホールI・II
概要:
3月15日〜17日の3日間にわたって、デジタルデザインワークショップをスプリングデザインスクールの一部として開催します。
ワークショップは2部構成:
・DAY1&2(3月15日〜16日)「Digital Fabrication & SF」
・DAY3(3月17日)「AR.Drone Contest」
で、どちらか一方、または両方への参加が可能です。
どちらのワークショップでも、デザイン学大学院連携プログラムで学ぶ「デザイン思考」の一部を楽しみながら実習できます。
詳しくは、下記の特設ホームページをご覧ください。
http://dl.kuis.kyoto-u.ac.jp/ddws/
※早期申し込み締切: 2014年1月31日
問い合わせ:
ddws(at)design.kyoto-u.ac.jp((at)を@に変えてください)
報告:
報告書(PDF)
「Digital Fabrication & Information Design」ワークショップでは、参加者が短編映画をゼロから作成することで、デジタル時代のものづくりと情報デザインについて体感し、学ぶことを目指しました。参加者は2日間のチームワークで、星新一の短編SF小説である「桃源郷」を題材として、5分間程度の映画を撮影しました。撮影に用いる小道具、大道具、衣装などは、3Dプリンタ、レーザーカッター、ペーパーカッター、テキスタイルプリンタ、デジタル刺繍ミシンなどのデジタルファブリケーション機器を駆使して、すべてその場で作成しました。また、小道具で必要となるギミックなどは電子工作で実現しました。さらに、台本や絵コンテなども、情報デザインを学びながらすべてその場で作成し、また、編集も自分たちで行いました。
講師とスタッフは総勢23名で、学外から講師として12名招き、学内からはデザイン学から4名、その他から7名という内訳となりました。参加者は21名で、学内からデザイン学本科生を含む20名が、学外からも1名の参加がありました。これら総勢44名で、たった二日間で映画をゼロから作ることは非常に大変でしたが、全員がそれぞれ自分に与えられた役割をうまくこなすことで、なんとか、無事、撮影を終えることができました。
映画には、必要な情報を視聴者に正しく伝えるためのデザインがたくさん詰まっています。物語をわかりやすく整理した台本や絵コンテ、状況を表現するための大道具や衣装などの舞台美術、強調したいものや雰囲気を画面に表す構図や特殊効果、撮影や編集に至るまで工夫が凝らされています。映画撮影という情報を伝える現場は、情報デザインを学ぶために非常に役に立つことがわかったことが、運営側にとって大きな収穫となりました。
大道具、小道具、衣装の作成には、吉田デザインファブリケーション拠点に用意された、最新鋭のデジタルファブリケーション機器がほとんどすべて用いられました。短時間でものを作らなくてはいけない場面で、これらの機器が非常に便利であるということが、参加者全員に認識されたと考えています。またレゴマインドストームやArduinoを用いた電子工作による電子小物の作成においても、新たな部品をレーザーカッターを用いて作成するなど、デジタルファブリケーションのパワーを感じられる活動となりました。