日程:2013年3月13日(水)13:00~18:00
会場:京都大学教育学部本館2F中央実験室
第2回デザイン心理学講演会と若手研究者によるデザイン心理学ワークショプの翌日に、Computer Simulation SoftのLENS(the light, efficient network simulator)のチュートリアルを、その専門家であり、国際デザイン学シンポジウム参加のために来日していたDavid C. Plaut教授(Department of Psychology and the Center for the Neural Basis of Cognition, Carnegie Mellon University)を講師として開催した (2013年3月13日)。
LENSは、神経解剖学的な制約のもとにさまざまな認知機能を実現することが可能なソフトで、すでに認知神経科学の最先端で用いられている。参加者は、チュートリアル当日までに、各自のラップトップPCへLENSをインストールし、関連Webpage (http://tedlab.mit.edu/~dr/Lens/)を参照しながら、独力でLENSを操作できるようになっていることが前提であった。事前準備のハードルは高かったが、心理学的モデルをデザインする際の強力なツールとなるコンピュータシミュレーションの実習ということで、参加者は5時間連続のチュートリアルに熱心に取り組んだ。チュートリアルでは、具体的なコンピュータシミュレーションの例から、モデリングの哲学と呼ぶことのできる思想的な背景まで、論文からは知り得ない内容について、情熱を持って教授された。
このチュートリアルは、今後デザイン学大学院に関わる若手研究者の国際的舞台での活動力の育成を目的として、すべて英語で実施された。また、このチュートリアルの成果としての実際のコンピュータシミュレーションは、平成25年度の授業「心理システムデザイン演習1」において報告されている。