日程:2013年3月12日(火)15:00~17:00
会場:京都大学教育学部本館1F第一会議室
デザイン心理学の最先端の研究者を招聘しての第2回デザイン心理学講演会に引き続き、若手研究者によるワークショプを開催した。このワークショップでは、記憶と言語の認知心理学的なモデルをデザインする際に、どのような制約や神経学的基盤が考慮されるべきなのかという問題をターゲットとした。若手研究者による4件の発表の後、David C. Plaut教授 (Department of Psychology and the Center for the Neural Basis of Cognition, Carnegie Mellon University)からコメントを受けた。コメントは、それぞれの発表に対する個別の問題に加え、モデルのデザインについての包括的な指針を示すものであった。特に、環境に存在する刺激の統計的なパターン(単語や言語音系列の出現頻度や共起頻度等)が、どのように蓄積され、そうした知識がどのように運用されるのかというメカニズムについてのモデル構築デザインの観点からの示唆が重要であった。このワークショップでは、講演者と若手研究者の交流を促進すことで、デザイン心理学に関わる若手研究者の国際発信力の育成を目指したが、この観点からも十分な成果が得られた。