このワークショップでは、現在大型医療施設で利用されている電子カルテのベンダ(供給会社)4社の設計の中心におられた方々をお招きして、各社の病院情報システム(電子カルテ)のヒューマンインタフェースデザインについて紹介していただくとともに、そのインタフェースの裏にある哲学(狙い)について講演を頂きます。この講演を通じて、電子カルテシステムの開発において、開発者が何を考え、何を重要と見てデザインにあたっているのかを学び、未来の医療情報のあり方などについて議論したいと思います。
日時:2014年2月3日(月)18:00~20:00
会場:メルパルク京都 6F 「楓」
http://www.mielparque.jp/kyoto/access/
参加対象者:
「病院のデザイン」PBLに参加された、ユニットの学生・教員の先生を中心にしておりますが、ご興味のある方はどなたでもご参加いただけます。是非おいで下さい。
参加申込方法:
(当日参加も受け付けますが)事前にある程度人数を把握するために、下記の必要事項を記入の上、メールでお申し込み下さい。
希望者は、以下の必要事項を記述の上、メールでお申し込みください。
1)氏名(ふりがな)
2)所属と学年
3)参加形態1or2
4)連絡先(メール,緊急連絡用電話番号,現住所)
締切:1月31日(金)
申込先:medinfoq*kuhp.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えて下さい)
(医療情報学講座問い合わせメールアドレス)
企画担当:
黒田 知宏(京都大学医学部附属病院 教授)
報告:
本ワークショップでは、現在大型医療施設で利用されている病院情報システム(所謂、電子カルテ)のベンダ(供給会社)4社(富士通・NEC・日本 IBM・コアクリエイト)の設計の中心におられた方々をお招きして、各社の電子カルテのヒューマンインタフェースデザインについて紹介していただくとともに、そのインタフェースの裏にある哲学(狙い)について講演を頂いた。会場に集まった多くの医療情報学分野の論客も交えた熱心な議論を通じて、紙メディアを用いた記録・コミュニケーションが既に社会システムとして成り立っている系に、新たに情報技術が入り込むとき、様々な社会的制約が情報システムのデザインに影響し、どのような限界と要求のせめぎ合いを生み出すのかが議論された。また、情報技術の導入によって、旧来の診療記録のあり方や、診療業務そのものも設計し直され無ければならないことなどが、議論された。情報システムのヒューマンインタフェースデザインだけで無く、社会の変化がデザインされていく過程が垣間見える二時間半であった。