デザインイノベーションの方法論を学ぶ上で、今回は現在注目されながらも対処リテラシーが追いつかない2つの非日常シーンとして「インバウンド」と「自然災害」を取り上げます。
非日常性を自分事として捉え、その対処リテラシーを上げていくことには時間がかかるものですが、「インバウンド」と「自然災害」はこれからの10年間を考えるうえで避けて通ることはできない「非日常性の常態化」です。このような旧来のアプローチで解くことが困難なテーマこそ、デザインイノベーションの力が試される格好のテーマであると考えました。
例えば、国内旅行はインバウンド需要が急速に成長し政府目標(3000万人)を超えようとしており、旅行の目的も従来の観光に留まらないカルチャー体験(コスプレ等)や移住体験へと変質し始めていますが、同時に、旅行・移住者と触れ合う・受け入れるという非日常性が常態化することによる弊害やコンフリクトも発生しています。
一方、異常気象による自然災害の頻度が増す中で、発電機・避難グッズの常備や住宅・ビルの耐震改修などが増えながらも、災害時の対処ノウハウの未共有、避難所のプライバシーやQOLの欠如、マイノリティへの支援不足など、課題の共有自体も途上にあります。
専門家から現在顕在化している課題や新たなソリューションの動向を聞きつつも、課題の問い直しや未来洞察のフレームワークを使って、非日常と日常を無理なくつなぐような、将来の課題を先取り解決するアイデアを出しましょう。
日時:2018年12月3日(月)~5日(水)
場所:京都リサーチパーク(京都市下京区中堂寺南町134)
KRPのアクセス
講師:
前川 佳一 氏(京都大学経営管理大学院・特定准教授)
「経営学的視点のイノベーションと観光」
多々納 裕一 氏(京都大学防災研究所 社会防災研究部門 防災社会システム研究分野・教授)
「災害時避難の課題」
ファシリテーター:
粟田 恵吾 氏(株式会社日本総合研究所 未来デザイン・ラボ ディレクター)
主な流れとキーワード:
1)事実や仮説の延長線上で「未来イシュー」を設定
2)スキャニング手法を用いて「想定外社会変化仮説」を設定
3)未来イシューと想定外社会変化仮説とを掛け合わせ新たな機会領域(未来シナリオ及びアイデア)を描き出す
4)機械領域(未来シナリオ/アイデア)を評価し、未来イシューとの差分から戦略示唆を得る(顧客視点、事業視点など)
プログラムから得られるメリット:
・ デザインイノベーションの方法論を学ぶ
・ 異業種とのコラボレーション力の獲得と人的ネットワーク構築
・ 各種デザイン手法の習得
・ 新たなビジネスアイデア獲得
参加費:デザインイノベーションコンソーシアム
正会員A 150,000円
正会員B 200,000円
非会員 300,000円
定員:30名程度
申込:https://pro.form-mailer.jp/fms/cfc06f45154324
申込締切:11月2日(金)11月16日(金)申込締切を延長しました
主催:デザインイノベーションコンソーシアム
後援:京都大学デザイン学大学院連携プログラム
問合せ先:
川上 浩司(デザイン学ユニット・特定教授)
kawakami[at]design.kyoto-u.ac.jp([at]を@に変えてください)/
デザインイノベーションコンソーシアム 事務局 松浦、柳本
Tel: 075-315-8522 mail:info[at]designinnovation.jp([at]を@に変えてください)
詳細はデザインイノベーションコンソーシアムウェブサイトをご覧ください。
http://designinnovation.jp/program/professional-design-camp/pdc05.html