自転車の安全とは何かを一緒に考えてみませんか?本ワークショップでは、自転車の安全のシンボルとしてヘルメットに注目します。ヘルメットをデザインし直し、新たにつくりながら自転車の安全を考えます。運転者自身の安全に留まらず、まちづくりの視点からも自転車のありようを考えるために、具体的なニーズ把握、コンセプト作り、プロトタイピングの作成までを実施します。
活動を通して、デザイン思考とデザイン実践を体験的に学んでみましょう。
日時:2014年3月21日(金・祝)~23日(日)
場所:京都大学 吉田デザインファブリケーション拠点(工学部研究実験棟151室)
対象:デザイン学の本科生・予科生や本学の学生・他大学の学生
参加費:無料(ただし、事前申し込みが必要)
申込方法:
問合せ先メールアドレスに必要事項を添えて送付いただくか、登録フォームhttp://goo.gl/y981hGに記入ください。申込締切:2014年3月7日(金)
必要事項:
(1) 氏名
(2) 所属(大学・学部・学科か研究科・専攻の名称と学年)
(3) 連絡先(メール,緊急連絡用電話番号)
主催:京都大学デザイン学大学院連携プログラム
協力:諏訪サイクルプロジェクト(スワクル)、
京都市未来まちづくり100人委員会 チーム14「自転車と共存するまち京都」
問合せ先:
不明な点などがあればメールまたは電話で担当まで連絡ください.
helmet-ws*ipe.media.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えて下さい)
075-753-9052
担当:森 幹彦(京都大学 学術情報メディアセンター)
報告:
本ワークショップでは、スタッフと参加者の垣根を取り払い、スタッフも一参加者としてワークショップを進行させた。1日目は、まず皆で自己紹介とヘルメットをかぶっているかどうかを話していった。この段階で、シティーサイクルを利用する人にとって身近でないだけでなく、気恥ずかしさを感じるものであることがわかった。ヘルメットを自分の安全や自分の格好良さという視点から離れるために、まちづくりとして見たときの自転車について2件の講演を受けた。その後、実際にまちなかに出て自転車の状況を調査した。調査結果からは、ほとんどの人がヘルメットをしていなかったが、ヘルメットをしている人の行動にいくつかの気付きが生まれた。また、自転車への工夫や自転車利用者の行動様式などにも新たな気づきが生まれ、その情報を皆で出し合った。その後、実際のヘルメット制作に関する講演を受けた。自分たちの調査結果と講演中のディスカッションから、自分たちが作るヘルメットのアイディアを練り始め、持ち帰った。2日目は、持ち帰ったアイディアをもとにスケッチをしながらコンセプトを明確にしていった。午後からは、実際にヘルメットのプロトタイピングを始めた。3日目は昨日に続きプロトタイピングを進めた。午後は自分の制作したヘルメットのプレゼンテーションの準備を進め、最後にプレゼンテーションと振り返りを行った。本ワークショップでは、講演はプロフェッショナルとしてスタッフが行ったが、それ以外は参加者と対等にすべての過程を一緒になって行った。参加者は、プロフェッショナルによる制作のサポートを受けるだけでなく、プロフェッショナルが真剣に制作を進める姿を見てデザインワークを実感できた。スタッフは、それぞれの専門の中で本制作を振り返る中で新たなヒントを得て、それぞれの日々のデザインワークに反映できると感じた。