Professor, Faculty of Engineering, Dept. of Architecture and Architectural Engineering
工学研究科 建築学専攻・教授
Research Field
都市・地域計画 歴史的集落・市街地 まちづくり
Research Topic
エコロジカルな環境を重視する都市・地域計画
建築と自然地を含むCultural Landscapeの保全
動的オーセンティシティの4次元的把握
市街地・集落の創造的再編と土地利用の計画手法
都市・地域計画とライフヒストリー・インタビュー
Lecture
建築・都市デザイン論
人間生活環境デザイン論
都市・地域をとりまく諸条件が急速に変わる中、地区の履歴をよく知り個性を進化させる柔軟なまちづくり・地域づくりの在り方を、事例に深く関わりつつ研究しています。
スプロール市街地と歴史的集落の混在エリアでの環境再生、空き地・空き家が増える都市市街地の再編等、これまでの開発規制的手法では対応できない課題にむけた、制度や活動プログラムの設計に努力しています。
とくにここ10年は伝統的な地場産業・生活文化をもつ地域の文化的景観の保全に関わり、世界遺産や重要文化的景観の事例地等において、諸地域組織によるアクティブな活動展開を通じた保全プロセスの設計に注目しています。
こうした中で、時間の経過とともに変化するなかで地域の生業・生活-建築-自然の連関や、環境形成履歴上の特徴が受け継がれることをevolutive conservationと定義し、そのように受け継がれる真実性を動的オーセンティシティととらえることを提案し、国内外の研究者と議論をすすめています。
中世、九条家の荘園であった「日根荘」の文化的景観(大阪府泉佐野市)。この風景の中には中世・近世・近代・現代に創られた環境が混在します。
7年余りかけて保全計画策定のための調査活動を地元コミュニティと一緒に行ってきました。
高野山から数km東の山村集落。高野山に通う建築系技術者の 集住地と言われ、農地は小規模な畑地のみ。民家の内部に入ると良材を用いた丁寧な仕上げに驚きます。歴史的集落とそれをとりまく自然地の、生活・生業上および生態学的な特徴から文化的景観を読み解いていきます。