医療情報基盤の形成と多角的利用

[京都大学情報学研究科・社会情報学専攻 吉川 正俊 教授] https://www.db.soc.i.kyoto-u.ac.jp/~yoshikawa/

近年の情報技術は集積した膨大なデータを解析することで新たな知見を得る時代に突入している.診療や臨床研究の可能性を広げるためには,病気と健康の界面を超えて医療情報を扱う情報基盤をどのように構築していくかが課題となる.診療機関を軸として蓄積されてきた診療記録は今後,個人を中心とした生涯医療記録(Electronic Health Record; EHR)として集約されることで診療や研究に利活用していくことが可能となる.さらに診療記録を主体とするEHRに加え,個人の生活情報を紐付けていくことで個人の生涯に渡る健康・罹患を包括的に可視化・分析するための基盤,個人健康記録(Personal Health Record; PHR)を形成できる.
本プロジェクトでは,医療情報に特化した大規模データの蓄積,管理,利用のためのデータベース技術,情報検索技術,マルチメディア分析技術の融合デザインに取り組み,EHR/PHRを軸とした医療健康情報の利活用を目指す.

EHR/PHRによる医療情報の利活用基盤
EHR/PHRによる医療情報の利活用基盤

詳細は下記URL等を参照して下さい。
https://www.db.soc.i.kyoto-u.ac.jp/doku.php
http://ehr.design.kyoto-u.ac.jp/
http://www.e-maiko.net/
http://www.cisa.jp/