[京都大学情報学研究科・社会情報学専攻 田中 克己 教授] http://www.design.kyoto-u.ac.jp/faculty/k-tanaka.html
・ウエブに代表されるサイバーな情報空間での情報アクセスを行うのに、実空間の人間の行動データを各種センサーで利用でできるようになってきている。本プロジェクトでは、サイバーな情報空間に対して、実世界空間における人々の行動を通じてアクセス出来る、いわば、サイバー・フィジカル融合型の情報メディアの創出・デザインを行う。
・具体的には、電子書籍閲覧スペースと飲食スペース(カフェなど)を融合した「コミュニケーションカフェ」などのサービス主導型の実空間を想定する。実空間における人間の行動にもとづく情報アクセスができるような、サイバー・フィジカル空間融合型情報メディアの構築を目的として、natural search interface技術、集団サーチ、キーワード不要サーチ、検索者の行動データからの検索意図自動推定、スマホインタラクションデザイン、アクセス情報の提示技術を開発する。KRPに設置予定の高精度視線検出装置や、人間の動き検出を行う装置(KINECT等)を利用する。
・情報アクセスや提示情報のデザインについては,社会心理学・言語心理学の知見を活用するとともに、実験心理学分野で開発されている説得工学技術や情報の信頼性分析技術の適用を試みる。また、情報アクセスを人間が行う実空間のデザインには,建築学の知見を適用する。