数十年後の未来は、現在の延長線上にあるとは限りません。それを前提としつつも未来を自らの手で作り出していくためには、起こるかどうかわからない不確実な変化まで洞察することが必要です。
スキャニング手法とは、「不確実性な未来を想像する」ために、スタンフォード・リサーチ・インスティテュートが開発した手法です。今回のワークショップでは、スキャニング手法を活用して不確実な未来の可能性を検討し、そこにエスノグラフィで得られた生活者や社会のインサイトをかけあわせ、アイディアを創出していきます。
今回は、京都の食の未来がテーマです。京都といえば京野菜や八橋など、伝統的な食事やお菓子が多いイメージですが、今後の社会変化の中で、今京都らしいとされている食や食生活のあり方も変わるかもしれません。一緒に、京都の食の未来を考えて行きませんか?
氏名 | 所属 | 専門分野 |
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市岡 敦子 | 株式会社日本総合研究所 | コンサルティング |
鈴木 麻美子 | 株式会社日本総合研究所 | コンサルティング |
宇田川彩 | 京都大学人文科学研究所 | 文化人類学・エスノグラフィ |
本テーマは、「2050年の京都」を舞台に、“未来洞察×エスノグラフィ”で、「未来の食のライフスタイル」を描いていこうとするものです。
高齢化、少子化、外国人観光客の増加など、今日本にいる人の構成は様変わりしています。この変化の中で、生活から切り離せない要素である食も今後変容していくことが想定されます。京都には、食事やお菓子など、伝統的で豊かな食文化がありますが、そこに大きな社会的変化が書け合わさったときに、京都に住む高齢者や、子ども達、外国人観光客には、どんな食のライフスタイルが待っているのでしょうか?
本ワークショップでは、未来洞察手法とエスノグラフィをかけあわせ、京都の未来の食の姿を描くことを目的とします。
不確実な未来をどのように捉えていくのか、またその中で、どのような可能性を見出すことができるのかを、日本総合研究所 未来デザイン・ラボで行っているスキャニング手法、デザイン思考の考え方に則ってご紹介します。
未来洞察の方法論の一部であるスキャニング、またデザイン思考手法の一つであるエスノグラフィ、ペルソナ設定を用いたワークセッションを実施します。
(参考図書: 「新たな事業機会を見つける未来洞察の教科書」日本総合研究所 未来デザイン・ラボ著)