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24 すべての子どもたちのためのプログラミング,批判的・創造的に考えよう
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このテーマでは政府が掲げた「小学校におけるプログラミング教育の必修化」に対して多角的な視点から批判的思考を行うとともに,あるべき姿を描き,その実現にむけて創造的な問題解決を試みます.

実施者
氏名 所属 専門分野
喜多 一
Hajime Kita
京都大学国際高等教育院
ILAS, Kyoto University
システム工学
System Engineering
Ian Piumarta Colleage of Information Science and Engineering,
Ritsumeikan University
Computer Science
Kim Rose Viewpoints Research Institute Media Development, Cognitive Science
課題内容

政府はプログラミング教育を小学校で必修化することを検討している.これは産業競争力会議の新成長戦略での提言を受けたものであるが,他方で中学校の学習指導要領で技術家庭科に必修として盛り込まれたプログラミングの実施の実態については問題も多い.このテーマでは「すべての子どもたちのためのプログラミング」について,批判的かつ創造的に検討したい.すなわち,このことがどのような社会とこどもたちの学びを期待するのか,実施のために必要なものはなにか,情報学の専門家はどのような貢献をすべきか,などを, Seymour Papert, Alan Kay, Mitchel Resnick らの活動なども踏まえて考えたい.

教育目標

政府で検討されているプログラミングの必修化について,批判的,創造的に議論することで政策を実際に展開する上で,多様なステークホルダーの視点,政策を実装するうえでの課題などにシステマティックな思考を経験する.

デザイン理論・手法
【デザイン理論】

喜多は学校教育のカリキュラムやそこでの情報教育の位置づけ,実状について説明する.Kim Rose はSqueak Etoys や他のソフトウェアを用いた数学や理科教育の実践経験を紹介する.Ian Piumarta は創造的,批判的,アルゴリズミックな思考の最も重要なスキルについて子供としてのコンピュータプログラミングの学習経験,関連する技能を含めた教授経験について紹介する.

【デザイン手法】

内観,省察,調査,ブレインストーミング,プロトタイピング

スケジュール
1日目
午前
  • 問題提起(喜多), Kim Rose, Ian Piumarta による講義,関連情報の調査
午後①:昼食~コーヒーブレイク
  • 子ども向けのプログラミング環境の実際の体験
午後②:コーヒーブレイク~夕方
  • ブレインストーミングによる問題状況の掘り起こしと整理
  • あるべき姿としての「すべての子どもたちのためのプログラミング」の提起
2日目
午前
  • あるべき姿を実現するためのアプローチの検討
午後①:昼食~コーヒーブレイク
  • あるべき姿を実現するためのアプローチの検討,重要なポイントについてのプロトタイピング
午後②:コーヒーブレイク~夕方
  • 重要なポイントについてのプロトタイピング
最終日
午前
  • プレゼンテーション準備(KRP)
午後
  • プレゼンテーション(KRP)