このテーマでは政府が掲げた「小学校におけるプログラミング教育の必修化」に対して多角的な視点から批判的思考を行うとともに,あるべき姿を描き,その実現にむけて創造的な問題解決を試みます.
氏名 | 所属 | 専門分野 |
---|---|---|
喜多 一
Hajime Kita |
京都大学国際高等教育院
ILAS, Kyoto University |
システム工学
System Engineering |
Ian Piumarta | Colleage of Information Science and Engineering,
Ritsumeikan University |
Computer Science |
Kim Rose | Viewpoints Research Institute | Media Development, Cognitive Science |
政府はプログラミング教育を小学校で必修化することを検討している.これは産業競争力会議の新成長戦略での提言を受けたものであるが,他方で中学校の学習指導要領で技術家庭科に必修として盛り込まれたプログラミングの実施の実態については問題も多い.このテーマでは「すべての子どもたちのためのプログラミング」について,批判的かつ創造的に検討したい.すなわち,このことがどのような社会とこどもたちの学びを期待するのか,実施のために必要なものはなにか,情報学の専門家はどのような貢献をすべきか,などを, Seymour Papert, Alan Kay, Mitchel Resnick らの活動なども踏まえて考えたい.
政府で検討されているプログラミングの必修化について,批判的,創造的に議論することで政策を実際に展開する上で,多様なステークホルダーの視点,政策を実装するうえでの課題などにシステマティックな思考を経験する.
喜多は学校教育のカリキュラムやそこでの情報教育の位置づけ,実状について説明する.Kim Rose はSqueak Etoys や他のソフトウェアを用いた数学や理科教育の実践経験を紹介する.Ian Piumarta は創造的,批判的,アルゴリズミックな思考の最も重要なスキルについて子供としてのコンピュータプログラミングの学習経験,関連する技能を含めた教授経験について紹介する.
【デザイン手法】内観,省察,調査,ブレインストーミング,プロトタイピング