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実施報告

1. 実施概要
日時 2016年9月7日(水)〜 9日(金)
場所 京都リサーチパーク
主催 京都大学 デザイン学大学院連携プログラム
京都大学大学院 情報学研究科
京都大学 経営管理大学院
デザインイノベーションコンソーシアム
共催 京都大学大学院 工学研究科
京都大学大学院 教育学研究科
京都大学 学術情報メディアセンター
京都市立芸術大学 美術学部・美術研究科
京都工芸繊維大学 工芸科学研究科

「京都大学サマーデザインスクール」は 2011 年の東日本大震災を機に開始され、今回、6回目を迎えました。京都大学の枠を越えて産業界や自治体から、様々な分野の専門家や学生が集まる大きなイベントに成長しています。参加者は取り組みたいテーマを選択し、テーマ毎に異なる手法でアイデアの創出に取り組みます。テーマを提供する実施者とテーマに挑戦する参加者の比率が一対一に近く、他に例のない相互学習の場がこれまでに生まれています。

6回目となる今回は、参加者186名、実施者147名、その他協力者・見学者を合わせて総勢400名が37テーマに取り組む、過去最大規模のイベントとなりました。今年は推奨テーマを「文化」に設定し、文化に関するテーマが22件実施されました。折からの文化庁の京都移転も決まりタイムリーな企画となりました。また「デザインイノベーションコンソーシアム」を中心に、産業界や自治体からのテーマが15件となり、文字通りの産学官連携の場となりました。さらに、国内だけでなく、ミラノ工科大学からもテーマが提案されるなど、英語で参加できるテーマが9件となり、今年はより一層国際化が進みました。

1, 2日目は2会場に分かれてテーマごとに課題に取り組み、会場を出てフィールドに調査に行くグループや、ブレストでアイデア出しを行うグループ、アイデアをスケッチするグループ、プロトタイピングでアイデアを形にするグループなど多様なアプローチが見られました。3日目の午後はポスター形式によるプレゼンテーションが行われ、熱い議論が交わされました。プレゼンテーション後には3日間のワークを振り返るリフレクションや、表彰式が行なわれ、サマーデザインスクールは盛会のうちに幕を閉じました。

2. 当日の様子

1日目 オープニング 1日目 レクチャー
1日目 ディスカッション 2日目 アイディエーション
2日目 スケッチ 2日目 プロトタイピング
3日目 ポスター作成 3日目 ポスター発表
3. 実施テーマ一覧
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※内訳
・文化テーマ22件(No.1~22)、自由提案テーマ15件(No.23~37)
・大学提供テーマ22件(京大教員18件、京大学生2件、京都市立芸大1件、ミラノ工科大1件)
・産官提供テーマ15件(コンソーシアム会員組織14件、その他企業1件)
4. 実施者・参加者・見学者数


※2015年度 参加者 150名 実施者:103名 見学者:60名
5. 受賞テーマ
♦独創賞
もっとも独創的な成果を出したテーマ
 受賞:10 目的地訪問型では出会えない都市文化の発見・気づきをもたらす方法とは? ―日本庭園を事例として―
 2位:08 日本人の「素」のデザイン ~俳句のように自分の主観を差し挟まないデザイン~
 3位:06 IoT 時代の「新・食文化創造」

♦待望賞
もっとも「是非実現してほしい!」と思われたテーマ
 受賞:03 「デジタルで温故知新」~新たな京都の観光を創造する~
 2位:06 IoT 時代の「新・食文化創造」
 3位:35 小学校をリデザインする ~京都だからこその学びの場とは?~

♦過程賞
もっともいいプロセスをたどったテーマ
 受賞:34 地面について
 2位:31 リアルタイムな観察記録表現伝達のクロニクル
 3位:13 外国人と共生する街〜2025 年の京都を考える

♦最優秀賞
全体の票数がもっとも多かったテーマ
 受賞:03 「デジタルで温故知新」~新たな京都の観光を創造する~
 2位:06 IoT 時代の「新・食文化創造」
 2位:34 地面について

♦京都市長賞
京都市の発展にもっとも貢献するテーマ(京都市の協力により選定)
 受賞:06 IoT 時代の「新・食文化創造」

♦京都府知事賞
京都府の発展にもっとも貢献するテーマ(京都府の協力により選定)
 受賞:07 手間をかけさせてくれるキッチン(不便な家電は文化の匂い)

♦デザイン学賞
デザイン学の理念にもっともそったテーマ(実行委員会により選定)
 受賞:29 「測って、分かって、育てる」ためのQOL評価を考える


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