テーマ

次世代パン工場のデザイン
関係者・関係組織
実施者
野田哲男(三菱電機 先端技術総合研究所)
永谷達也(三菱電機 先端技術総合研究所)
春名正樹(三菱電機 先端技術総合研究所)
小森雅晴(京都大学)
課題内容
例えば,あんパンを製造する生産機械を設計し,工場に納品し,稼働させ,別の種類のパンを作れるように工夫し(あるいは改造し),使い続けるシーンにおいて,どのように人と機械が役割を分担し,投資効果を最大にするか,をデザインする. その際には、生産システムの新しい姿と設計法を考えると同時に,例えば,次のような未来社会のあるべき姿の考察も同時に行う.
  • 生産機械を設計する際には,経営者・労働者・流通販売・消費者にとってのメリットが何なのかを考慮し,参加者全員のバリューチェーンをデザインする.
  • 学生の皆さんが50~60才になったころに,どんな世の中になっているかを予測し,日本のパン工業・産業が競争力を維持するにはどうあるべきか?を考える.
  • パンを売るのではなく,小さな安い専用機と種をセットで,目の前で焼いて食べられる機能の販売サービスや,少量委託生産サービスなど,ユーザ参加型・オンデマンド型などの次世代パンソリューションビジネスを創造する.
  • あんパンだけでなく,多品種を低コストで作り分けられるためには,パン製造機はどうあるべきか?そこで人は同かかわるべきか?を設計する.
  • パンビジネスを例題にして,新しい時代をリードする生産システム体系の創造ができるかを考え,Value Engineeringなど,現在の大企業で良く用いられる新製品の発想法自体のイノベーションを試みる.
教育目標
流通業,製造業,サービス業,最終エンドユーザ,中間事業者,材料業者の関わりのなかで,モノのデザイン,機能のデザイン,インセンティブのデザインが,社会に波及する重要性に気づく.
デザイン手法
ファイブフォース分析や,機能系統図,なぜなぜ分析など,いわゆる古典的Value Engineering手法
スケジュール
一日目
午前
  • オリエンテーリング
  • アイスブレーキング
午後
  • 未来社会のイメージ作り
  • 未来のパン産業の課題抽出
ニ日目
午前
  • パン工場見学,自動機工場見学など(未定)
  • 収集情報の整理
  • パン工場・産業のあるべき姿の検討
午後
  • 必要とされるパン生産システムのデザイン
  • 提案まとめ
三日目
午前
  • 発表準備,発表練習
午後
  • プレゼンテーション