ソーシャルメディアの登場によってマスメディアは「死ぬ」と予測されていた。確かに新聞やテレビの経営は危機を迎えているが、新たなチャレンジも行われている。
イギリスのガーディアン誌はデータを駆使し、ユーザーを巻き込む「
オープン・ジャーナリズム」を提唱。
アメリカでは投稿型政治サイトの
ハフィントンポストが老舗ニューヨークタイムズのアクセスを抜いた。
従来マスメディアは自前主義を貫いていたが、外部の資源を活用した取り組みはジャーナリズムの世界におけるオープンイノベーションと言っても良いだろう。
一方日本では、ニコニコ動画、BLOGOSなどの取り組みはあるものの、誹謗中傷が飛び交うコメント欄の議論は生産的なものではなく、参加も一部のユーザーにとどまっている。
テレビや新聞は、一部ネットユーザーから「マスゴミ」と批判されて良好な関係を築けていない。
日本のニュースメディアの課題を踏まえ、欧米の取り組みを参考にしながら、より多くの人々が参加してニュースを生み出し、社会に貢献し、影響を及ぼすこれまでにないニュースメディアをデザインすることを目指す。
海外で成功しているメディアのアーキテクチャを模倣するのではなく日本のネットカルチャーを踏まえたオリジナルのものとする。