テーマ

表現することをとおした対話の創出:
オープンイノベーションの場をデザインする
関係者・関係組織
実施者
須永 剛司  (多摩美術大学 / 京都大学)
矢野 英樹  (多摩美術大学)
小早川 真衣子(愛知淑徳大学)
喜多 一   (京都大学国際高等教育院 / 京都大学学術情報メディアセンター)
辻 邦浩   (ナレッッジキャピタル / 東京大学人工物工学研究センター)
中村 孝之  (積水ハウス(株)住生活研究室)
課題内容
このワークショップでは、産業そして社会や生活の変革を試みようとする人々に、表現することをとおした対話から、新たな未来ビジョンを共創co-creation する体験の場を提供します。 私たちはこのワークショップを、表現することが駆動する活動という観点から「表現ワークショップ」と呼んでいます。 芸術のアプローチによるオープンイノベーションの方法として研究開発しているものです。
表現ワークショップでは、設定するテーマ「living」のもと、参加者が描画や作文で自らの経験を「表現」し、それら表現を共同的に省察することを通して「対話」を進めます。 自己の表現が常に伴う対話において、参加者たちは、テーマに関わる自他の表現物が併置される状況におかれます。 そこから、テーマを創造的にとらえること、自らデザインできる対象としてテーマを理解することが可能となり、開かれたイノベーションに向けた、新たな未来ビジョンの共創プロセスが展開されます。

※一部英語で解説可
教育目標
学びの目標のひとつは、自ら表現し、対象となるテーマ世界に入ることの体験です。 そこから周りを見ることではじめて、可能的世界を構想し、造形し、設計するというやり方、つまり芸術(art)のアプローチを体験します。 もうひとつは、多様な立ち位置をもつ参加者による表現の恊働とそこに生まれる共感から、開かれたイノベーションの可能性を展望してみることです。
デザイン理論
  • 「もの」と「こと」(木村敏)
  • 生態心理学(J. J.ギブソン)
  • 省察的思考(ドナルド ショーン、ジョン デューイ)
デザイン手法
  • 描画 sketch
  • 構成 composition
  • 物語り storytelling
  • 寸劇 acting out
  • 作品 art work
  • 省察 reflection
スケジュール
一日目
午前
  • 自己紹介
  • オリエンテーション
午後
  • 個人表現と発表
  • グループ表現と発表
ニ日目
午前
  • 2つの表現からの対話
  • 体験した表現と対話の省察
午後
  • オープンイノベーションの方法への展開
  • 方法論は立てられるのかの議論とまとめ
三日目
午前
  • 発表準備
午後
  • プレゼンテーション