ワークショップテーマ

学問的方法に問いかけることば、もの
京都市立芸術大学
Coming Soon

↑クリックして概要スライドを拡大

学問は論文などの形で成果を創出します。一方で、学会や論文誌のような制度化された体系の中では取りこぼされがちな価値があります。統計的なエビデンスの中に表れない当事者の個別の体験や、使い込んだ実験装置のように拡張された身体感覚が信頼性にとって重要であったり、「自分事として捉える」といった共感的、身体的な立ち位置が「安心」な関係の成立に重要であるような場合がその例といえるかもしれません。

本テーマでは、既存の学問的方法を問い直す視点やその表現を発見することを目的とします。具体的には、様々なミニアート演習により、身体とモノとの関係性の中から生じる多様な表現の創出を体験します。次に、学問的方法に問いかけることばやものを模索していきます。答えを明示するのではなく、ケア的思考(誰の/どんな意見も尊重される場を生み出す姿勢)に注意しながら、受け手側に様々な「問い」を生じさせることばや、絵画、造形、ミニ演劇、動画、、などの作品としての表現が可能であるか否か、挑戦をしてみたいと思います。

教育目標

まず、従来の学問的な方法論を提示し、その限界と、デザイン実践に関して学びます。また、ミニアート演習によって身体とモノとの関係性を、哲学対話によって単なる答えではなく、「問い」を探し出す試みを体験します。

実施者
氏名 所属 専門分野
富田 直秀 京都市立芸術大学 美術学部 医療工学
戸澤 幸作 京都市立芸術大学 美術学部 哲学
舟越 一郎 京都市立芸術大学 総合デザイン専攻 ビジュアルデザイン
磯部 洋明 京都市立芸術大学 美術学部 宇宙物理学
スケジュール
1日目
午前
  • 自己紹介兼ミニアート演習(最近感じている「どうにかならんかな」を述べていただきます。)
  • ミニレクチャー:「学問的方法について」
  • ミニレクチャー:「身体で考えてみる」
午後
  • ミニレクチャー:「批判的思考、創造的思考、ケア的思考」
  • 学問的アプローチ体験(まず、自分のかかえている「どうにかならんかな」を、学問の方法で分析的に記述してみます。次に、批判的対話の実践として記述した文章に対してお互いにコメントをし合う紙上対話を体験します。)
2日目
午前
  • 「どうにかならんかな」を分析的に記述したことによって、そぎ落とされてしまう何かをさがしてみます。さがす方法は、講師によっても、また参加者によって異なっているだろうと思われます。受け手側に様々な「問い」を生じさせることばや対話篇をさがしてもいいですし、絵画、造形、ミニ演劇、動画、、などの作品としての表現が可能であるかもしれません。様々な挑戦をしてみたいと思います。他者からの多様な解釈を許す何か表現してみるために、できる限りのサポートを行います。
午後
  • (同上)
3日目
午前
  • プレゼンテーション準備
午後
  • プレゼンテーション
その他
実施形態 対面形式
時間外活動 なし
定員 6名
 最小催行人数  3名