ワークショップテーマ
禅とデザイン ~身近な環境や習慣をデザインしよう~
京都大学大学院経営管理教育部経営管理専攻
京都大学大学院経営管理教育部経営管理専攻
人生の悩みのほとんどは、人間関係から生まれます。この悩みの厄介なところは、「他者」がかかわるところです。
私は他者をコントロールできません。だから人間関係は温かで身近である一方、どうしようもない無力さを感じる場面でもあると言えるでしょう。
禅は今も様々な知恵を伝えますが、その知恵は修行道場における慣習の中に生きています。道場における慣習は、修行者がおのずと「問うこと」または「聴くこと」を、そしてそれらを支える「信じること」を学ぶようデザインされているのです。
本WSの目的は、人間関係をデザインする禅の知恵を学ぶことで、参加者のみなさんが「人間関係に翻弄される者」から「人間関係をデザインする者」に変わることです(しかもそれが他者への暴力を意味しないような形で)。
道場における師弟関係のあり方や、坐禅に込められた思想などを学ぶ中で各自が自分の考えを深めるのみならず、参加者同士がこまめに話し合うことで、自分とは異なる視点や経験にも触れられるよう本WSはデザインされます。
ここでの学びが人間関係にリアルな変化をもたらすよう、禅の慣習や思想を実際場面に応用し、ご自身の環境や習慣をデザインすることがWSの成果となります。
教育目標
- 「聴くこと」における「問うこと」の意味を学ぶ
- 人間関係における「信じること」の働きを学ぶ
- 禅宗の修行道場における人間関係のデザインを学ぶ
- 坐禅実習を通して、身体と呼吸と心のつながりを学ぶ
- 自らの他者とのかかわり方を省みる
- 禅の知恵を実際場面に応用し、自らに適した環境/習慣デザインを考案する
実施者
氏名 | 所属 | 専門分野 |
---|---|---|
大角 康 | 京都大学大学院経営管理教育部経営管理専攻 | 禅思想、西田哲学、学校経営 |
スケジュール
1日目
午前
- 参加者同士の自己紹介
- デザインワークショップのデザインの説明
午後
2日目- 講義:「聴く」とは?「問う」とは?「宗教」とは?など
- WS:聴けなかったのはどんな時?「宗教」にどんなイメージがある?など
午前
- 坐禅実習:坐禅の思想講義および坐り方の説明を含む
- 実習の振り返りと感想の共有
午後
3日目- 講義:禅における師弟関係とそのルール ~人間関係のデザイン~
- WS:自らの環境や習慣をデザインしよう!
午前
- プレゼンテーション準備
午後
- プレゼンテーション
その他
実施形態 | 対面形式 |
---|---|
時間外活動 | なし |
定員 | 6名 |
最小催行人数 | 2名 |