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23 「電力の地産地消」をデザインする
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実は今、電力は再生可能エネルギーの増加といった「作られ方」から、電気自動車の登場など「使われ方」まで大きく変わろうとしています。
そんな変化とともに現実味を帯びてきたのが「電力の地産地消」です。実現すると社会はどのように良くなるのか、私たちの生活と未来の電力を結び付けられるような議論しましょう。

実施者
氏名 所属 専門分野
鶴田 遼司 三菱電機株式会社 先端技術総合研究所 電力変換システム技術部 電力変換
本江 兼捷 三菱電機株式会社 デザイン研究所 ソリューションデザイン部 インタラクションデザイン
中島 康祐 三菱電機株式会社 デザイン研究所 ホームシステムデザイン部 デジタルデザイン
高坂 一郎 三菱電機株式会社 先端技術総合研究所 ソリューション技術部 電力システム工学
課題内容

このテーマでは、私たちの生活において欠かせない存在である「電力」の未来について参加者のみなさんと一緒に考えます。

電力は、主に大規模な発電所で作られ、送配電システムを利用して遠く離れた私たちのもとへ届けられています。近年では、環境負荷低減の観点から太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの普及が進んでいます。再生可能エネルギーは、私たちの身近な場所に点在することが可能なので、「身近な発電所」と言えるでしょう。

さらに再生可能エネルギーが普及すると、私たちの暮らしで必要な電力は再生可能エネルギーで賄われるかもしれません。つまり、私たちの使う電力は「身近な発電所」で作られるという、「電力の地産地消」が現実味を帯びてきます。「電力の地産地消」はどのような価値を創造できるのでしょうか。

本テーマでは、「電力の地産地消」に向けた取組みの現場(※)を訪れることで最新動向を学びつつ、課題を発見します。次に「電力の地産地消」の起こりうる可能性、実現できるかもしれない事象についての議論を通じて、現場の取り組みの一歩先をゆくイノベーティブな理想の未来像の創造を目指します。


※:「けいはんな次世代エネルギー・社会システム実証プロジェクト」(仮)

教育目標

本ワークショップの目標は参加者が、スペキュラティブデザインの手法を用い、おこりうる未来の可能性を思索し提示することで、よりよい未来にするための議論を実践してもらうことです。 

そのために「電力の地産地消」という未来を題材に、講義とリサーチから技術的な背景について理解してもらい、その未来を仮説的に創造し、参加いただいている多様な専門家との議論を実践したいと思います。 

デザイン理論・手法
【フィールドワーク】
概要:テーマに即した場所(現地)を実際に訪れ、その対象を観察する調査技法である。
学習方法:けいはんなのリサーチ実施

【スペキュラティブデザイン】
概要:デザインによって物事の可能性を思索し、従来と違うあり方について考えるきっかけを創造する。
学習方法:ファシリテーターが「スペキュラティブデザイン」について講義を行う。講義では手法の説明と簡単な課題を実施予定。

スケジュール
1日目
午前
 ■ワークショップの情報のインプット
  • 「電力の地産地消」
  • 「スペキュラティブデザイン」
  • けいはんなリサーチの説明
午後①:昼食~コーヒーブレイク
 ■「けいはんな」のリサーチ
午後②:コーヒーブレイク~夕方
 ■リサーチ時の気付きの共有
2日目
午前
■リサーチでの気付きの構造化
■電力の地産地消が実現された未来の世界を考える
 例:都市の景観、住宅の形状、施設の在り方、新しい設備、人々の暮らし
午後①:昼食~コーヒーブレイク
 ■午前中の作業を引き続き行う
午後②:コーヒーブレイク~夕方
 ■ドキュメント作成
最終日
午前
  • プレゼンテーション準備(KRP)
午後
  • プレゼンテーション(KRP)