未来のロボット社会に向けた新しいアイデアが出てくることを楽しみにしています。プログラミング経験のない参加者でも参加可能です。
氏名 | 所属 | 専門分野 |
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神田 崇行 | 京都大学情報学研究科社会情報学専攻 | ロボット工学・人工知能 |
Thomas KACZMAREK | 京都大学情報学研究科社会情報学専攻 | ロボット工学 |
佐竹 聡 | 国際電気通信基礎技術研究所(ATR)知能ロボティクス研究所・ヒューマンロボットインタラクション研究室 | ロボット工学 |
冨田 加奈子 | 国際電気通信基礎技術研究所(ATR)知能ロボティクス研究所・ヒューマンロボットインタラクション研究室 | インタラクション |
「ロボット社会」がすぐ近くまでやってきています。自動運転車や無人店舗など、高度な人工知能を備えた情報システムの利用がリアル空間へと広がり続けています。こういったセンサ情報をもとに実空間においてリアルタイムに行動する実体を持ったエージェント、すなわち「ロボット」が、我々の日常生活の様々な場面で今まさに使われ始めようとしています。
このテーマでは、将来のロボット社会について、人が行きかう「街角」の場を題材にして考えます。具体的には、ショッピングモールを例に取り上げます。「人工知能やロボットが人間の労働者を置き換える」という将来像がしばしばメディアなどで語られていますが、その実際はどうでしょうか? 置き換えうる仕事、あるいは新しく創造されうる仕事にはどのようなものがあるでしょうか?
簡単なプログラム体験を通じてロボットの仕組みを少し学びつつ、実際のショッピングモールでのロボットのフィールド実験の場を訪問して、ロボットの利用者やサービス提供者の声を聴いてみます。そのうえで、将来のロボットが居る街角をデザインしてみましょう。
本テーマは、京都大学とロボットの最先端の研究を行っているATRが協力してファシリテーションを行います。最新のロボット技術の一端に触れつつ、未来のロボット社会を現実的に洞察することを目指します。その過程で、ロボットのプログラミングにも触れていただく機会を設けますが、高度なプログラミング技能の習得を目指しているわけではなく、むしろプログラム未経験の方でもロボット技術の現状を体感頂く機会として準備してます。
最終的な成果物として、実際にロボットによるサービス構築を目指すのは限られた期間では難しいですから、ロールプレイやストーリー考案を通じて、現実性があるアイデアを生み出す経験を通じて、未来志向のデザインを行う方法を実践する経験をしていただければと思います。
- ロボットのプログラム実習やフィールド実験の観察を通じて、ロボットのソフトウェアやのデザインについて学習します。ブレインストーミングなどを通じて、将来的なロボットサービスやロボットのいる街角環境についてのデザインを行います。
【デザイン手法】
以下の手法を使用します。
- ブレインストーミング
- 実地観察とインタビュー調査
- 自己紹介 テーマの理解 ブレインストーミング(KRP)
- プログラミング体験 京都大学の吉田キャンパス内のヒューマンロボットインタラクション研究室(神田研究室)を訪問し、初学者向けのプログラミング体験を通じて、現状のロボット技術の理解を進めます。
- ディスカッション 以下のような流れを予定しています
- プログラミング体験の振り返り(基本的な仕組みと現状技術の理解)
- 翌日のインタビューに向けた準備
- アイデア創出
- インタビュー・観察 ロボットの実証実験が行われている場所である「アジアトレードセンター」(大阪市中央区:最寄り駅はニュートラムの「トレードセンター前」駅)を訪問します。以下の予定をしています。
・ロボットの実証実験のフィールドの見学を行い、ショッピングモール来訪者へのインタビューを試みます。
・ショッピングモール運営者(アジアトレードセンター事業統括本部 販促宣伝担当 係長 奥田尚利氏などを予定)にインタビューを実施します。
・ロボットを用いたビジネス創出事業や、中小企業への支援事業に携わっている国際電気通信基礎技術研究所(ATR)知能ロボティクス研究所の小泉智史氏から知識提供いただき、同氏を交えてディスカッションします。
(当日までに、これらの順番などの詳細は変更することがあります。)
- アイディエーション(アジアトレードセンター内の会議室) 以下のような流れを予定しています
・インタビューや観察の振り返り
・課題やニーズの整理
・アイディアのブレインストーミング
- アイディエーション(アジアトレードセンター内の会議室) 以下のような流れを予定しています
・アイディアの絞り込み
・最終案の作成
※二日目は、アジアトレードセンターにて現地集合、現地解散となります。当日の集合場所は1日目に指定します。現地への移動に関する交通費は、参加者の方にご負担いただく必要があります。
- プレゼンテーション準備(KRP)
- プレゼンテーション(KRP)