~犬の目線で考える、犬のためのサービスデザイン
ペット、とりわけ犬の目線に立った時、どんな光景が目の前に広がっているのでしょうか。我々人間や飼い主は、彼らの目にはどんな風に映るのでしょうか。
ペットが家族のようにより身近な存在になる中で、飼い主目線ではなく、犬の目線で考え、犬にとって幸せな環境はどのようなものだろうか、そのためにはどんなサービスやモノがあったらよいだろうかというのを皆さんと一緒に考えてみたいと思います。ペットを飼ったことがある・ないに関わらず、“イヌ目線のデザイン”にぜひチャレンジしてみてください!
氏名 | 所属 | 専門分野 |
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鈴木 麻美子 | 日本総合研究所 | ビジネスコンサルティング |
遠藤 礼奈 | 博報堂 | デザイン |
星出 祐輔 | 博報堂 | マーケティング |
宇田川 彩 | 京都大学 人文科学研究所 | 文化人類学 |
今、空前のペットブームといわれている。
ここ10年で一世帯当たりのペット関連支出は約1.5倍となっており、新しいサービスや商品も次々と生まれている。
かつては番犬なども含めて、ペットは“働き手”としての役割を担っていたが、次第に家族の一員としての存在に変わってきている。
こうした新たな流れの中で、飼い主ではなくあえてペットの側に注目し、ペット、特に犬の目線から、犬にとっての暮らしやすさ、人との付き合いやすさをデザインしてみようというものである。
ペットと人との関係においては、人目線が主体となるが、もう一方の犬の立場に立ってみることで、ヒューマンセンタードデザインの思想がもつ他者への共感性というものを別の角度から考えてみたい。
また犬の目線から考えることで、今まで見えてこなかった思わぬ気づきやアイデアの創出にチャレンジする。
デザインの方法論としては、エスノグラフィックなリサーチのほか、ペルソナ、カスタマージャーニー、プロトタイピングのサービスデザインのフレームを活用し、犬を主役としたシナリオ作成を試みる。
- フィールドワークにより、現場観察及び洞察などのエスノグラフィックなリサーチ手法を学ぶことが出来る。
- サービスデザインの基本となるペルソナやカスタマージャーニー作成の手法を学ぶことができる。
- シナリオ作成によるアイデア提示の方法を学ぶことができる。
- ヒューマンセンタードデザインに基づく他者共感によるデザイン
- デザイン思考
- サービスデザイン
【デザイン手法】
- デザイン思考:エスノグラフィ調査、洞察、フレームワークおよびプロトタイピング
- サービスデザイン:ペルソナ作成、カスタマージャーニーマップの作成、シナリオ作成(「サービスデザインの教科書」(武山政直著等を活用))
- プログラムの説明
- チームビルディング
- テーマに関する説明
- ペット市場やペットを取り巻く環境、事象に関する情報共有
- 犬の生態に関する基礎情報共有
- フィールドワーク:京都市内のペット事情を観察(ペットショップ、ヒアリング等)
- フィールドワーク内容の共有 フィールドワークからの洞察~フレームワーク
- アイディエーション
- アイデア創出~絞込み
- イヌ・ペルソナの作成
- イヌ・カスタマージャーニーの作成
- サービス/商品のプロトタイピング
- プレゼンテーション準備(KRP)
- プレゼンテーション(KRP)