テーマ詳細
14 五感に訴えるモーメントのデザイン
〜マイクロインタラクションから考える京都の観光〜
〜マイクロインタラクションから考える京都の観光〜
体系だったプロセスを通じて、身近な課題解決に取り組む良い機会だと思います。外国人観光客が喜ぶ「細部」の体験について深く考え、より記憶に残る観光体験のコンセプトを形作りましょう。
実施者
氏名 | 所属 | 専門分野 |
---|---|---|
白根英昭 | (株)mct | デザインリサーチ |
石原志保 | (株)mct | デザインリサーチ |
杦木陽一 | (株)mct | デザインリサーチ |
川合啓介 | (株)mct | デザインリサーチ |
ソレイム真由香 | (株)mct | デザインリサーチ |
課題内容
かつてミース・ファン・デル・ローエは「神は細部に宿る(God is in the details)」という言葉を用いて「細部」のデザインの重要性を説きましたが、これを現在の「顧客の経験をデザインする」という文脈に落とし込み、「顧客経験」の全体像をデザインする上での「細部」のあり方をテーマにしたいと考えます。
良い顧客経験デザインには良い瞬間のデザインが重要です。ジャーニーマップなどのUXツールだけではデザインの大事な部分である「喜びを生む細部」が欠落してしまいがちです。
特に「観光」について考えると、外国人観光客は様々な場面に置いて、日本の難解なコンテクストを読み誤り、またはコンテクストがあること自体を知らないまま、「喜びが欠落した体験」をしてしまっています。
そこで、外国人観光客目線での経験全体の中の、特定のインタラクションをより良くすることで経験全体がポジティブになる光るアイデアを形作りたいと考えています。
教育目標
- エスノグラフィにより収集した情報の統合・分析から、機会を発見するプロセスを体験する。
- 着目した機会に対してアイデアを開発し、プロトタイピングを行うプロセスを体験する。
デザイン理論・手法
【デザイン理論】
【デザイン手法】
- デザイン思考
- マイクロインタラクション
【デザイン手法】
- エスノグラフィ フィールドに入って、観察やインタビューなどを行い、人々の潜在的なニーズを理解するアプローチ
- エクスペリエンス・フレームワーク 顧客のニーズ・ウォンツに焦点を当てながら、体験前間から体験後まで幅広くアイデアを発想するツール
スケジュール
1日目
午前
午後①:昼食~コーヒーブレイク
- ブリーフィング
- フィールドワーク(2〜3チームに分かれて、京都の観光地とその周辺でエスノグラフィを行い、隠れたマイクロインタラクションの種を収集する)
午後②:コーヒーブレイク~夕方
- 収集した情報の共有
2日目
午前
- 分析〜機会発見
午後①:昼食~コーヒーブレイク
- アイデア開発(フレームワーク、及び、他業界での良いマイクロインタラクションの事例を参考にアイデアを開発する)
午後②:コーヒーブレイク~夕方
- アイデア可視化、プロトタイピング
最終日
午前
- プレゼンテーション準備(KRP)
午後
- プレゼンテーション(KRP)