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12 伝統産業のデジタルトランスフォーメーション
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どんなアイデアが生まれるか雲楽窯、産業技術研究所の皆さんも楽しみにしています。これを機に、よいコミュニティができればと思います。
なお、体験学習の費用は掛かりませんが、京都リサーチパークから雲楽窯への往復交通費と12日の会食(夕食をしながら討論を継続します)は自己負担です。

実施者
氏名 所属 専門分野
石田 亨 京都大学 情報学研究科 社会情報学専攻 人工知能、社会情報学
福田 卿也 株式会社博報堂 マーケティング
木口 真裕美 株式会社博報堂DYデジタル デジタルインタラクティブ
田口 肇 京都市産業技術研究所 陶磁器製造技術
西澤 瑞穂 雲楽窯 清水焼
課題内容

デジタルトランスフォーメーション(Digital transformation)とは、「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念です(Wikipedia)。特に、IoT(Internet of Things)の発展が、世界の連結度(connectivity)を高め、ビジネスが大きく変わろうとしています。UberやAirbnbなどのシェアリングエコノミーは、タクシーやホテルの在り方に大きな変革をもたらしています。

 このテーマでは、伝統産業のデジタルトランスフォーメーションを考えます。伝統産業には様々なものがありますが、今回は清水焼に焦点をあてます。清水焼は、陶磁器の店頭販売だけでなく、体験学習などを通じて世界中に広がったファンから、ネット販売の相談も受けているそうです。しかし、伝統ある産業であるが故に、そう簡単にはいきません。皆さんの知恵が試されています。

 幸い、懇意にしていただいている雲楽窯さんから、体験学習とインタビューの了解を得ました。また、京都リサーチパークに隣接する産業技術研究所には、陶磁器の製造技術の専門家がおられ、かつ釉薬などの膨大な資料があります。そこで、雲楽窯さんと産業技術研究所を訪問し、いろいろな知見を頂いて、ワークショップでアイデアを生み、新しい発想をお返しすることを提案します。

教育目標

 本テーマは、京都大学と博報堂が協力してファシリテーションを行います。特に博報堂からは、経験豊富なファシリテータと、アイデアを視覚化するデザイナが参加します。ですので、このテーマでは、対象としての伝統産業(今回は清水焼)、技術動向としてのデジタルトランスフォーメーションを学ぶと共に、デザインワークショップの手法である、ブレインストーミング、アイディエーション、プロトタイピングなどを習得することを目標とします。
 プロトタイピングは、さすがに、3日間でシステムを開発したりすることはできませんので、精細度の低いもの(スケッチ、ストーリーボード、ロールプレイング)に限られますが、可能な限りリアリティのあるアイデアを生み出せたらと思います。


デザイン理論・手法
【デザイン理論】
  • 領域に特化したものとなりますが、陶磁器のデザインと、デジタルトランスフォーメーションについて学習します。

【デザイン手法】
  • デザインワークショップの手法である、ブレインストーミング、アイディエーション、プロトタイピングなどを習得します。
スケジュール
1日目
実施協力 雲楽窯
午前
  • 自己紹介 テーマの理解 インタビューシートの作成 
午後:昼食~夕方
  • 2時半~5時半 雲楽窯(清水団地)を訪問し、体験学習(「絵付け」と「ろくろ」各45分)を行うとともに、清水焼の製造工程の見学(30分)、ビジネスについてインタビュー(60分)を実施します
夕食
  • 夕食を共にしながらディスカッションを行います。
2日目
実施協力 地方独立行政法人 京都市産業技術研究所
午前
  • 京都市産業技術研究所(KRPに隣接)を訪問し、見学を行うとともに、陶磁器製造技術に関してインタビューを実施します
午後①:昼食~コーヒーブレイク
  • アイディエーション(KRP)
午後②:コーヒーブレイク~夕方
  • アイディエーション(KRP)
最終日
午前
  • プレゼンテーション準備(KRP)
午後
  • プレゼンテーション(KRP)