・海外にごみを出すことを前提としたリサイクルに少しでも疑問を感じた人求ム
・将来ものづくりに従事するつもりで特に広い視野を身につけて挑みたい人求ム
・絵本を製作するため絵心あれば尚可 (※初心者歓迎・経験者大歓迎)
分解ワークショップのためドライバーを速く回す練習をしておくこと
氏名 | 所属 | 専門分野 |
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塩瀬 隆之 | 京都大学総合博物館 | システム工学 |
中台 澄之 | 株式会社ナカダイ | リマーケティングビジネス |
三上 勇介 | 株式会社ナカダイ | リマーケティングビジネス |
小東 茂夫 | エニシア株式会社 | 会計学 |
2017年12月、中国が廃プラスティックの輸入禁止を発表した。2018年末には廃金属7種類についても輸入禁止が予定されている。これまで、海外にごみを出すことを前提としたリサイクルモデルは破綻し、行き場を失ったプロダクトのライフサイクルをゼロから考え直さなくてはならない。環境や社会課題を考えるべきデザイナやエンジニアにとって、これは人工物の行き場をリデザインするタイミングととらえなおさなければならない。
本テーマでは、「じんこうぶつ」を主人公とした新たな循環モデルのシナリオを絵本教材としてデザインし、これを用いたデザイナとエンジニア向けの研修カリキュラムを作成する。具体的にはコミュニケーションデザインとリマーケティングビジネスの専門家より、その理念と実践事例、最先端の技術課題についてレクチャーを受け、家電製品のプロダクトやマテリアルに明るいデザイナらとの協議を経て、実行可能な研修カリキュラムに落とし込むことが目的である。どんな年齢層の読者に対しても、先入観抜きに世界観を伝えられる絵本教材という形態まで問題をシンプル化させることで、より課題を根源的にとらえなおすことができると考える。
2016年のリオオリンピックでは、12,000人を収容したハンドボール会場が大会終了後に分解されて4つの公共小学校として移築される予定であった。しかし、リオで提唱されたノマディック・アーキテクチャーは道半ばであり、いまだ解体業者も決まらず、手付かずのままである。これは、理念だけに留まらない実行可能なリマーケティングビジネスとしてのモデルデザインが十分でなかったからと考え、俯瞰的な思考方法を養うトレーニングメソッドが求められる。
参加者は、【コミュニケーションデザイン】や【リマーケティングビジネス】など、最新の理論と方法論の習得を目指す。また絵本教材という、具体的なシナリオに課題を落とし込む作業を経ることで、研修内容をメタ認知しなおすことで俯瞰的に当該テーマをとらえる力を養うことを目指す。リマーケティングビジネスの中で提案されている分解ワークショップやマテリアルかるたなどの具体的な教育メソッドの体験を含めて、人工物のライフサイクルデザインに関して俯瞰的、体系的な視座を得ることが目標となる。
- コミュニケーションデザインの理論について塩瀬より講義する
- リマーケティングビジネスの理論について中台より講義する
【デザイン手法】
- インストラクショナルデザイン手法として教材開発を演習形式で体験する
- 分解ワークショップやマテリアルかるたなどを演習形式で体験する
- 1時間目:講義I「リマーケティングビジネス概論」中台
- 2時間目:演習I「人工物分解ワークショップ」三上+中台
- 3時間目:講義II「コミュニケーションデザイン」塩瀬
- 4時間目:演習II「絵本教材のシナリオ作り1」塩瀬+小東
- 宿題I:「絵本教材のイラスト素材作り」
- 1時間目:講義III「リマーケティングビジネス方法序説」中台
- 2時間目:議論I 「デザイナーと語るリサイクルが崩れた時代のデザイン」塩瀬
- 3時間目:議論II 「リサイクルが崩れた時代の新たな循環系デザイン」三上+中台
- 4時間目:演習III 「絵本教材のシナリオ作り2」塩瀬+小東
- 5時間目:議論III「全素材国内循環型リサイクル家電は可能か」三上+中台
- 宿題II:「絵本教材のシナリオとイラストの統合」
- ・プレゼンテーション準備(KRP)
- ・プレゼンテーション(KRP)