氏名 | 所属 | 専門分野 |
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野崎 優樹 | 京都大学 大学院教育学研究科 | 教育心理学・社会心理学 |
楠見 孝 | 京都大学 大学院教育学研究科 | 教育心理学・認知心理学 |
社会感情的能力とは,「共感力」・「自己制御力」・「働きかけ力」・「ストレス対処力」など,他者と関わりあいながら社会で活躍する上で重要な能力の総称を指し示す用語である。また,教育や産業などを中心に幅広い分野から関心が集められており,感情知性 (Emotional intelligence; EI) とも呼ばれている。
社会における重要性を鑑みて,近年,国内外の教育現場や企業にて,この「社会感情的能力」を高めるセミナーが開催されている。しかし,セミナーを通じて学んだことは,ともすれば一過性のものになりがちであり,本来狙いとしていたはずの,「日常場面での実践」にまで至ることは難しいのが現状である。
このような問題を踏まえ,本ワークショップでは,セミナーで身につけた「社会感情的能力」を一過性のものに留めず,「実践に生かす」上で必要な仕掛けを考案することを目指す。具体的には,まず,実際に大学生や社会人を対象とした海外の研究で用いられている「社会感情的能力」を高めるセミナーを体験することで,「社会感情的能力」を高める方法の理論と実践について理解を深める。そして,セミナーで身につけた「社会感情的能力」を,一過性のもので終わらせないために,どのような仕掛けを施せばよいかということに関して,セミナー中に出来ること,セミナー後のフォローアップとしてできることに分解してアイディアを創出し,その効果の評価方法とあわせて提案することを目指す。
本ワークショップの教育目標は以下の2点である。