今回こちらからはほとんどインプットしません.課題と議論の場のみ提供します.
【参加者に求める条件】氏名 | 所属 | 専門分野 |
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粂 直人 | 京都大学大学院医学研究科 EHR共同研究講座 | 医療情報学 |
奥田 泰弘 | びわ湖メディカルネット | 医療情報学 |
増田 善行 | よつばライフケアネットワーク | 医療・介護 |
湊 小太郎 | ASTEM/奈良先端科学技術大学院大学名誉教授 | 生体医工学 |
女性の活躍社会や,総活躍社会による生産性向上が声高に叫ばれる昨今,それらの掛け声が虚しく響く程度に現場の対応は特に大きな変化を見せている実感がない.ひとえに会社構造から逸脱した人材を切り捨て,社会的負荷として捉えてしまう高度成長期の社会構造が温存されていることが,働きたくても諸事情により働けない人々を量産し続けているといえる.特に高度成長期には表面化しなかった高齢者の増加が顕在化し,諸事情を抱える世帯が急増していることも,この問題に拍車をかけている.すでに会社構造から逸脱せざるをえない人材が一定数以上を超えたことにより,その問題が認知されているにもかかわらず,社会構造の変化を起こすきっかけを与えることができていない.
そこで,本テーマでは休眠している働きたいと思っているが働けていない人材をフルタイム以外の方法で雇用する方法論について議論を深めることを目的とする.特に,一定のスキルを有するにも関わらず雇用に結びついていない休眠医療系人材(女性医師,看護師,介護士等)を対象として,どのような働き方の工夫が可能か検討し求人広告の形で表現する.特に業務のIT化により本来得られるはずの業務量の削減等の恩恵を十分に活かしきれていない現状に着目し,法令や制度の枠を超えてどのような働き方が可能か議論する.議論した結果を,提案する働き方を実践できる法人の経営者の立場で求人広告の形で提示する.
前提知識もなにもないところから,調査,検討,を通して求人広告というアウトプットにつなげるプロセスを学習する.
即席のチームで十分に噛み合う議論を進めるための場の醸成方法を体験する.
漫然と語られている問題を掘り下げて理解しながら要点を絞るプロセスを体験する.既存のITツールを組み合わせて解法を考案する.