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31 リアルタイムな観察記録表現伝達のクロニクル
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サマーデザインスクールにおいて同時並行的に進行する別のワークショップに密着し、彼らの活動や生成物を、ジャーナリスト、歴史家、考古学者の眼差しで観察、記録、表現、伝達することを目指します。本ワークショップは、時間的制約の厳しい環境の中で分散的かつ非同期なコラボレーションを介して、ライブなワークショップのクロニクルを作り上げる、非常に挑戦的な試みになるでしょう。

実施者
氏名 所属 専門分野
中小路久美代 京都大学デザイン学ユニット 創造性支援
川嶋稔夫 はこだて未来大学情報アーキテクチャ学科 デジタルアーカイブ
山本恭裕 京都大学デザイン学ユニット HCIデザイン
小林潤平 大日本印刷株式会社 電子書籍
松原 伸人 (株) SRA インタラクティビティプログラミング
課題内容

進行中のプロジェクトを対象に、チームで手分けし役割を交代しながらそれをライブで観察し、リアルタイムに記録して、同時進行で表現し、気付いたこと、わかったこと、想定されることをチームの他のメンバーに伝達しながら、時間内にそのプロジェクトのクロニクルを作り上げます。本ワークショップで作成するクロニクルは、観察対象とするプロジェクトのアクティビティを分単位で記録し、堆積されていく活動や生成物の意味や役割をその後に続くプロセスで随時振り返ることによって重層的に表現した、いわばプロジェクトの年表ならぬ「分表」となります。
 本ワークショップでは、隣で同時進行していくワークショップを対象として、このクロニクルをリアルタイムで時間内に編纂します。参加者は、(1)ライブで繰り広げられる活動や生成物の記録と書き取り、(2)記録されたデータのアーカイブと整理、(3)記録されたことがらの系列化と並列化、(5)ことがらの統合と分離、(6)名前づけ、(7)各アクティビティの連携と調整、といった異なる役割を、45分毎に次々とシフトしながら、作業の結果やアイデア、懸念事項をチームの他のメンバーに伝え、限られた時間内でクロニクルというフォームとして作り上げます。
 全体の状況を踏まえつつ、その後に想定される進行や隘路を思い描き、全員が共有すべき言葉や概念を抽出しながら、その後に必要となる情報的、時間的空間の想定に基づいて外在化するといった、同時並行的にリアルタイムで進行する状況にひとりで立ち向かうというアクティビティを、チームのメンバー間で共有しながら、分散非同期に一つのものを作り上げるという体験を提供します。

教育目標
  • リアルタイムでの観察と記録
  • タイムクリティカルな状況での表現の創出と伝達
  • 即興的な対応と決断
  • デザインの来歴の生成によるデザイン進化の理解
デザイン理論・手法
【デザイン理論】
  • デザインラショナル
  • 進化的デザイン
【デザイン手法】
  • 即興によるデザイン
  • アジャイルプロセス
スケジュール
1日目
午前
  • 概要の説明
  • 担当に分かれて対象プロジェクトの観察、記録、表現、伝達を行う(シフト1)
午後①:昼食~コーヒーブレイク
  • 担当に分かれて対象プロジェクトの観察、記録、表現、伝達を行う(シフト2)
  • 担当に分かれて対象プロジェクトの観察、記録、表現、伝達を行う(シフト3)
午後②:コーヒーブレイク~夕方
  • 担当に分かれて対象プロジェクトの観察、記録、表現、伝達を行う(シフト4)
  • 担当に分かれて対象プロジェクトの観察、記録、表現、伝達を行う(シフト5)
2日目
午前
  • 担当に分かれて対象プロジェクトの観察、記録、表現、伝達を行う(シフト6)
  • 担当に分かれて対象プロジェクトの観察、記録、表現、伝達を行う(シフト7)
午後①:昼食~コーヒーブレイク
  • 担当に分かれて対象プロジェクトの観察、記録、表現、伝達を行う(シフト8)
  • 担当に分かれて対象プロジェクトの観察、記録、表現、伝達を行う(シフト9)
午後②:コーヒーブレイク~夕方
  • 担当に分かれて対象プロジェクトの観察、記録、表現、伝達を行う(シフト10)
  • 担当に分かれて対象プロジェクトの観察、記録、表現、伝達を行う(シフト11)
最終日
午前
  • プレゼンテーション準備(KRP)
午後
  • プレゼンテーション(KRP)