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30 データサイエンティストの役割発見
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データ利活用のために必要なことを3日間で学んでみませんか?

実施者
氏名 所属 専門分野
佐藤彰洋
Aki-Hiro Sato
京都大学大学院情報学研究科 データ中心科学
並木正之
Masayuki Namiki
Tableau Japan,
Technology Evangelist、
Sales Consultant
データサイエンティスト
原信道
Nobumichi Hara
Tableau Japan,
Senior Marketing Manager
データサイエンティスト
平山賢
Ken Hirayama
Tableau Japan, Sales Area Manager データサイエンティスト
課題内容

デザインプロセスは意思決定の連続である。何を、どのように、誰のためにデザインするかなど、複数の意思決定を同時に実行していく必要がある。近年データが大量に利用できる環境が整いつつある中で、デザインプロセスにおいてデータから帰納的に導き出されるエビデンスを設計に取り入れることができるようになってきた。この活動のために、データサイエンティストと呼ばれるデータ分析と課題発見・解決方法提案を定量的エビデンスに基づき行うことができる人材が強く求められるようになっている。大量のデータが社会、組織に蓄積される一方で、このデータを有効に活用しエビデンスに基づく組織的な意思決定を行うために、データサイエンティストの活動は極めて重要となりつつある。このような活動を実践するためには、データをどのように取り扱い、また、意思決定のためにどのようにデータ分析結果を利用するかといった、データ分析パイプラインの設計が重要となる。

本テーマではデータ可視化ソフトウエアを用い、データの可視化とデータの背後に隠されたデータ生成過程のストーリー構成(ストーリーテリング)を通じて、課題発見と問題解決としてのデザイン行為にデータを利活用していく方法について学習する。特に、本課題では、データに基づく意思決定を可能とするような、データの背後に存在するデータ生成メカニズムに踏み込んだストーリーテリングをアウトプットとして期待する。

参加条件:3日間ノートPCを持参できること
教育目標

データ可視化ツールを用いた、データ分析パイプライン(データ獲得、データ分析手法、ストーリーテリング、プレゼンテーション技法)について学習する。教育目標として以下の4点を挙げる。

  1. データ可視化ツールの使い方
  2. オープンデータを用いたデータ分析技術
  3. ストーリー構築を通じたデータ生成メカニズムの仮説設定方法
  4. ストーリーテリングを通じたプレゼンテーション技術

データ分析と可視化に関しては” 文化都市京都のデータdeデザイン!”と同様に行うが,本テーマはデータサイエンティストに必要とされるデータ分析パイプラインの設計に焦点を当てている点が大きな違いである.

デザイン理論・手法
【デザイン理論】 デザインプロセス、社会調査

社会調査法の統計調査の手法を基本として、データ分析の技術的可能性とデータ分析パイプラインに関する設計をPDCA的に行う。1日目に行うブレインストーミングを通じて共有されたアイデアを段階的に選別することにより2日目にデータ分析結果のストーリー作成を行う。最終成果物としてオープンデータを利用した社会課題の発見を想定する。

【デザイン手法】 ブレインストーミング、社会調査法、データ分析方法、データ可視化手法

1日目に参加者とともにブレインストーミングを行いアイデアを拡大する。佐藤がデータサイエンスに関するレクチャーを行う。並木がデータ可視化ソフトタブローのレクチャを行う。さらに、1日目午後に事前じ準備をしたテストデータを用いたデータ分析ソフトウエアの実習を行う。2日目にインターネット上から利用可能な様々なオープンデータを用いて、データ可視化および可視化したデータからのその背後に存在するデータ生成プロセスに関するストーリー作成を行う。

スケジュール
1日目
午前
  • 【自己紹介】
  • 【オープンデータについてインプット】
  • 【データ可視化ツールについてインプット】
  • タブロー社によるタブローを用いたデータ分析可視化技術に関する専門知識の提供を受けます。
午後①:昼食~コーヒーブレイク
  • 【データ可視化の方法についてハンズオンレクチャー】
  • タブローを用いたデータ可視化方法とデータからのストーリーテリングの技法についてレクチャーを受けながら、データの可視化とレポーティングの実習を行います。
午後②:コーヒーブレイク~夕方
  • 【レポーティングプレゼンテーション】
  • レポーティングの結果を参加者間でプレゼンテーションを通じて分析結果を共有していきます。更に、レポーティングの報告から理解できる社会問題を分類し、分析すべき課題の抽出を行います。
  • 【ブレインストーミング】
  • 分析できるデータのドメインに関するアイデアを拡大します。
2日目
午前
  • 【データ分析】
  • 1日目の分析結果とレポーティングプレゼンテーションに基づき、インターネット上で利用可能なオープンデータを用いてデータの可視化とレポーティングの実習を行います。
午後①:昼食~コーヒーブレイク
  • 【データ分析】
  • 午前中に続きデータ分析をレポート作成の実習を行います。
  • 【アイデアプレゼンテーション】
  • 分析した結果のプレゼンテーションを通じて、社会問題についてのアイデアを提示します。
午後②:コーヒーブレイク~夕方
  • 【データ分析】
  • アイデアプレゼンテーションに基づき相互にアイデアを交換し、データ分析結果の質と量を拡大します。
  • 【データ分析結果のプレゼンテーション】
  • 参加者が2日間行ってきたデータ分析の結果をプレゼンテーションを通じて共有します。ストーリーテリングの方法について体験を通じて学習を行います。
最終日
午前
  • プレゼンテーション準備(KRP)
午後
  • プレゼンテーション(KRP)