デザイナーだけが色や形、空間の雰囲気を決めているのでは無い!ということを実体験してください。絵が描けなくてもデザインはできます。
氏名 | 所属 | 専門分野 |
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釼持祐介 | 丹青社デザイン統括部西日本デザイン部プランニング課課長 | 商業分野インテリアプランニング |
菅波紀宏 | 丹青社経営管理統括部経営管理室計画課課長 | 商業分野営業 |
大塚智明 | 丹青社デザイン統括部西日本デザイン部 | 商業分野インテリアデザイナー |
弊社はあらゆる空間(博物館、商業施設、各種専門店、ホテル、展示会)を企画、デザイン、施工まで手掛ける内装ゼネコンです。100名以上のインテリアデザイナーをかかえ、様々なタイプのクライアントのオーダーに対応しています。空間の用途、目的は実に様々で、決まりきった型どおりのものを作ることはほぼ無い、ワンメイクのカスタムオーダー空間を提供しています。
そのようなクライアントを日々お相手しているなかで一番重要なことは「いかにクライアントのオーダーを引き出すか?」です。空間のプロではない方から言葉を引出して、社内デザイナーに到達点を示し、的確に空間として表現することが仕事です。しかし、その到達点は実はクライアントから明確に提供されるというより、市場、ブランド、敷地、ターゲットなどの情報読み取りを通じてだんだんと明確にしていきます。クライアントの気づいていないこと。あるいはいろいろあって迷っていること。それを明確にして「到達点」を示すプロセスです。
今回は実際の店舗オーナーへのヒアリングや、実店舗やその周辺の調査を通じて疑似的に店舗改装を体験し、デザイナーへの指示書である「オーダーシート」、その作成の仕方を学ぶことまでを本テーマの趣旨としています。
数ある要素の中から「問題を発見する」こと。そしてその問題に優先順位をつけるには論理的な思考が必要であることを学んでいただきます。論理思考に基づいた問題発見がベースにあって初めて、感性を駆使したデザインの領域に入っていけるのだということを感じてもらいたいです。
「思い込みをはずし、現実を直視する目をつくる」
調査する前の想像→実際の情報収集(オーナーインタビュー、現地&周辺行動調査、心象調査)→想像とのギャップ、オーナーの意図とのギャップを認識→問題発見
という流れを取ります。実際の改善空間に落とし込むことは今回は実施せず、「具体的な問題」を抽出し、デザイナーに伝わるシートにまとめるまでを行います。
「チームで考える、共有する」