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25 ワークショップのための情報技術を考えよう
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 ワークショップを活性化するための情報システムに興味ありませんか。
 ワークショップの成果を評価するための情報システムに興味ありませんか。
 具体的にインタラクティブ・システムやセンシング・システムを体験しながら、実際のワークショップを観察して、ワークショップをより良くするための情報システムを考えてみましょう。
実施者
氏名 所属 専門分野
森 幹彦 京都大学
学術情報メディアセンター
情報工学
北野 清晃 京都大学大学院 情報学研究科
(デザイン学本科生)
組織デザイン、エスノメソドロジー
奥本 素子 京都大学 高等教育研究開発推進センター 教育工学
元木 環 京都大学 情報環境機構 情報デザイン
課題内容
 ワークショップという体験型の活動が浸透してきています。ワークショップの対象は芸術分野や研修分野など様々ですが、いずれの対象でもそれをより良いものにするためには実施者の経験度合いが影響するとされています。つまり、ワークショップのデザインは暗黙知の塊であると言えます。また、参加者に対しても、参加者の得たものが多様であり、活動と結果の相関を検討が難しい状況です。外から明確にすることは難しいことから、それぞれの参加者の胸の内にあるとされています。さらに、ワークショップで一般的に利用されるツールは、紙とペンを基本とするもので、現場の取り回しはしやすいものの、時間的変化や長期保存、別の場での再開を難しくしていました。
 近年では、情報機器の低廉化によってワークショップに情報機器を導入しやすくなり、情報技術の発展によって人の活動を記録しやすくなってきています。これにより、ワークショップ中の作業の向上や複雑な影響関係の解明を促し、ワークショップの質の向上とデザイン方法論を変化させる可能性があります。
 そこで本テーマでは、ワークショップ形式でワークショップ・デザインにおける情報技術を学ぶことにします。皆さんでワークショップを支援する情報技術について、タブレット端末を用いたノート記録やアイディアの可視化、iBeaconによるセンシング・分析などの現在利用されているシステムに触れながら話し合い、実際にサマーデザインスクールのアクティビティを観察しながら体験します。
教育目標
 本テーマでは、ワークショップに求められる情報技術について学べます。また、具体的な情報技術による支援システムを知り、これからのワークショップ・デザインを考える端緒とします。
デザイン理論・手法
【デザイン理論】
  • 教育工学におけるワークショップ・デザイン
  • ユーザインタフェース・デザイン
【デザイン手法】
  • 参加型デザイン
  • エスノグラフィ
  • 活動センシングと情報可視化
スケジュール
1日目
午前
  • アイスブレイク
  • ミニレクチャー
午後①
  • 情報システムの体験
  • ワークショップを観察してみる
  • (センサを使ってみよう)
午後②
  • 情報整理と共有
  • アイディア出し
2日目
午前
  • 観察結果を可視化してみる
  • アイディアのまとめ
午後①
  • アイディアを元にした観察
  • 情報共有と整理
午後②
  • ディスカッション
最終日
午前
  • プレゼンテーション準備
午後
  • プレゼンテーション