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11 バカげた「竹」の使い方をデザインする
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 世界的企業におけるプロダクトデザインの実績を有する吉田氏、平田氏と、3日間テーブルを囲み、同じ空気を吸える機会は滅多にありません。

 老若男女、プロダクトデザインの経験は不問です。使い慣れた日曜大工道具(ノコギリ、軍手、、、)をお持ちできる方のご応募をお待ちしています。Don’t miss it!
実施者
氏名 所属 専門分野
寺田 知太 野村総合研究所 ワークショップデザイン
吉田 道生 (元)サムソン電子ジャパン ワークショップデザイン
平田 智彦 株式会社ziba tokyo ワークショップデザイン
Tom Vincent 豊田バンブー株式会社
課題内容
 日本の製造業の発展は、素材技術や加工技術のたゆまぬ進化によるところが大きいことを疑うものはいないであろう。一方で、日本らしいという観点においては、着物、たたみといった天然素材に由来するものへの期待は高いが、ビジネスという観点で天然素材の利活用に成功しているプレイヤーはけして多くない。

 今回は天然素材の中でも「竹」に着目してみたい。

 戦後、日本のさまざまな地域で、竹(モウソウチク)が積極的に植えられてきた。しかし、近年では輸入タケノコの増加、竹製品の利用減少に伴い、国内産の竹のニーズが減少している。また竹林の管理者の減少に伴い、放置竹林が問題となりつつある。京都においても、放置竹林の拡大防止、伐採した竹の利用を積極的に推進している。 http://www.pref.kyoto.jp/yamashiro/no-nourin/bamboo01.html

 これまでにない「竹」の用途をデザインすることにより、多様化する社会に対する天然素材というオルタナティブの提案とともに、京都を始めとする地域課題の解決にも寄与することができる。敢えて「バカげた使い方」とすることにより、既存の枠に囚われない用途のデザインに挑戦したい。

 本テーマは、長年にわたって日本サムソンのデザインセンター長を務めた吉田道生氏(http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0509/21/news001.html)と、世界を代表するデザインファームであるZIBA Tokyo代表の平田智彦氏(http://www.design-consul.net/members/profile/prof62.html)という日本企業におけるプロダクトデザインを知り尽くすお二人とともに実施する。
教育目標
 世界を代表する大企業におけるプロダクトデザインの実績を有するお二人が、どのような思考法で発想し、カタチを作っていくかを体感することにより、素材とビジネスの両方を理解する作法を身につけるきっかけとする。
デザイン理論・手法
  • CMFを起点としたアイデア創造
  • 吉田氏、平田氏、寺田のそれぞれのアプローチにより実施、手法の違い、アイデアの発展過程を体験する
  • モジュールおよび設計図のデザイン
  • 大手製造業や職人以外が竹を加工し、新たな使い方を提案するためのモジュールおよび設計図を作成する
スケジュール
1日目
午前
  • 既存の竹製品を持ち寄ってのディスカッション
午後①
  • 発想セッション#1
  • 発想セッション#2
午後②
  • 発想セッション#3
2日目
午前
  • 「竹」モジュールを考える
午後①
  • モジュールを用いた設計図を作る
午後②
  • プロトタイプを評価する
最終日
午前
  • プレゼンテーション準備
午後
  • プレゼンテーション