課題内容
本テーマでは、暮らしを心地よくする仕掛けを持った“きかいな住まい”をデザインします。テクノロジーを活かした住まいとは、便利で安全、高効率で環境にやさしいスマートハウスだけではないはずと、私たちは考えました。平凡な日常をちょっと変えてくれ、これがあれば日々が楽しくなるような、“ゆかいな住まい”の仕掛けを、機械技術や情報技術などを用いて実現したいと思います。
今回のワークショップでは、「京都での住まい」を条件とし、空間の内と外の繋がりや季節感、美しい仕草やさりげない仕草、モノと人との関係が生み出す妙、といったものに着目します。例えば、「月が綺麗な夜には窓がさりげなく開いて、住人が月を眺めるきっかけを与える仕掛け」や「雨の日には傘を差し出してくれる仕掛け」、「引き戸を開けようとした際にほんの数cmほどだけ自動的に開いてくれる仕掛け」。自由に、奇抜に、そしてささやかだけど遊び心を持った仕掛けを一緒に考えましょう。
進め方としては、フィールドワークあるいはヒアリングでのインプットも参考にしながらアイデアをイメージ化し、模型を使用してコンセプトデザインを作ります。アイデアの幾つかについては実際にプロトタイピングします。