高齢化の急速な進展とあいまって、日本での車椅子ユーザーは増加傾向にあります。ユーザーの中にはアスリートとして活躍されている方も一部にいますが、多くの方にとっては移動補助装置であり、不自由さを抱えて生活しています。座り心地や運動性能に加え、形状も、利用者の外出意欲を掻き立てるものとなっていません。
今回、サマーデザインスクールで提案したいのは、乗ると心がウキウキして、思わず乗って外出したくなる車椅子です。
- 「これに乗って街に出たい!」と誰もが思うカッコよさ。
- 「これに乗って、どこまでも行きたい!」と思える座り心地。
- 「どんな悪路でも軽々乗り越える!」という高い運動性能。
そんな車椅子を機能性、デザイン性、利便性等の多角的観点から考えます。
年間5,000万人以上の観光客が訪れる京都。しかし、まだ車椅子ユーザーの方々が訪れやすい京都にはなっていません。京都市では「歩くまち京都」を実現するためバリアフリー化を進めていますが、まだまだ様々な場所が未対応です。また2020年には東京オリンピックの開催も決まり、今後ますますの来訪者の増加が予想されます。
世界中で関心が高まっているIoT技術を活用し、車椅子が移動情報を自動的に収集していくシステムも検討することで、バリアフリーの推進に貢献します。
この車椅子を京都から実現することで、「誰もが歩けるまち・京都」の実現を一緒に考えませんか!