実施報告

1. 実施概要
日時 2015年9月16日(水)〜 18日(金)
場所 京都リサーチパーク
主催



京都大学 デザイン学大学院連携プログラム
京都大学大学院 情報学研究科
京都大学 経営管理大学院
デザインイノベーションコンソーシアム
共催




京都大学大学院 工学研究科
京都大学大学院 教育学研究科
京都大学 学術情報メディアセンター
京都市立芸術大学 美術学部・美術研究科
京都工芸繊維大学 工芸科学研究科
※その他の情報はホームページに記載


 「京都大学サマーデザインスクール」はこれまでにのべ900名以上が参加してきた、3日間集中のデザインワークショップです。産学官からの様々な分野の参加者と実施者が協働し、複雑な社会の実問題を解決すべく取り組みます。5回目となる今回は28テーマが実施され、参加者150名、実施者103名、その他協力者・見学者を合わせると300名を超える方々が会場に集うという、過去最大の規模となりました。
 1, 2日目はあいにくの天候でしたが、それでも会場は熱気に包まれ、真剣なディスカッションや、実際の素材を用いた試作品作成などが各テーブルで繰り広げられました。3日目の午後はポスター形式によるプレゼンテーションで、テーマごとに工夫をこらしたポスターや試作品などを前に、熱い議論が交わされました。プレゼンテーション後には3日間のワークを振り返るリフレクションや、全参加者・実施者・見学者の投票による各賞の表彰が行なわれ、サマーデザインスクールは盛会のうちに幕を閉じました。
 今回の特徴のひとつは、テーマに具体性や社会性を持たせるために「推奨テーマ」を導入したことです。初回はサマーデザインスクールの舞台であり、伝統と現代性とが共存し多様な問題や可能性が見出だされる「京都」に設定し、16テーマが集まりました。京都市よりテーマを実施していただき、「京都市長賞」も提供いただきました。
 また今回は、ワークのプロセスや効果の記録と分析を重視し、参加者と実施者への事前・事後のアンケートを実施した他、実施者には3日間のプロセスの記録もお願いしました。今後、サマーデザインスクールの改善のために、また京都大学デザイン学大学院連携プログラムの学術的成果の一環として公開できるよう、分析を進める予定です。
2. 当日の様子

1日目 オープニング 1日目 ディスカッション
2日目 ディスカッション 3日目 ポスタープレゼン
3日目 ポスタープレゼン 3日目 ポスタープレゼン
3日目 リフレクション 3日目 表彰式
3. 実施テーマ一覧
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※内訳
・京都テーマ16(No.1~16)、自由提案テーマ12(No.17~28)
・京大教員15、京大学生1、京都市立芸大1、その他大学1
・コンソーシアム企業7、その他企業2、京都市1、経済産業省1
4. 実施者・参加者・見学者数


※2014年度 参加者:111名 実施者:83名 見学者:51名
5. 受賞テーマ
♦独創賞
もっとも独創的な成果を出したテーマ
 受賞:18 文化的な視点の発見と知的好奇心による図鑑
 2位:26 動かない自動車を活用するデザイン
 3位:28 「問いの教科書」をすてる

♦待望賞
もっとも「是非実現してほしい!」と思われたテーマ
 受賞:24 老人とIT
 2位:19 ドローンを極める
 3位:27 通勤・通学の“時間の過ごし方”をデザインする

♦過程賞
もっともいいプロセスをたどったテーマ
 受賞:02 京都のマンションの安心のデザイン:防災面を中心に
 2位:28 「問いの教科書」をすてる
 3位:18 文化的な視点の発見と知的好奇心による図鑑

♦最優秀賞
全体の票数がもっとも多かったテーマ
 受賞:18 文化的な視点の発見と知的好奇心による図鑑
 2位:26 動かない自動車を活用するデザイン
 2位:28 「問いの教科書」をすてる

♦京都市長賞
「京都テーマ」の中でもっともすぐれたテーマ(京都市の協力により選定)
 受賞:07 卸売市場を核に街の魅力を創出するサービスデザイン


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