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20 お墓参りのリデザイン
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関係者・関係組織
実施者
塩瀬 隆之(京都大学 総合博物館)
寺田 知太(野村総合研究所)
橋口 武弘(株式会社 橋口石彫工業)
課題内容
少子高齢化が加速している我が国が抱える社会課題の一つとして,墓地・埋葬に関する課題がある.宗教や地域,民族の慣習としても語られる課題ではあるが,経済的背景による都市の過密化や時代背景による家族形態の多様化など,その要因は極めて複雑で複合的である.
本ワークショップでは,単一のプロダクトやサービスのデザイン提案という枠にとどまらず,時代背景や文化的背景にまで対象を拡大したデザインリサーチ手法の習得を目指し,「お墓参りのリデザイン」をテーマとして取り上げる.
具体的には,まず文献調査によって得たデータをインフォグラフィクスによって可視化し,墓地・埋葬の継承者不足に対して新たなサービスで対応する寺院関係者へのヒアリングなど,生活文化にまで視野を広げた課題発見を行う.次に極端思考によって,「宅配便」や「喫茶店」といった同列で議論されることのない幅広いサービスとの組み合わせを検討しつつ,平安時代より京都で受け継がれてきた葬送地などの歴史的背景にも配慮した現代に実装可能な「お墓参りのリデザイン」を提案する.
教育目標
参加者はデザインリサーチの一手法であるカルチュラルプローブ(文化観測)の具体的手法を習得する.プロダクトやサービスだけをデザインの対象とするのではなく,文献調査,ヒアリングの段階から生活文化そのものを視野におさめ,ユーザーにとっての新たな体験,生活そのものをデザインする俯瞰的な視点をもつことを学ぶ.
デザイン理論・デザイン手法
  • カルチュラルプローブ
  • インフォグラフィクス
  • インクルーシブデザイン
  • 極端思考
スケジュール
一日目
午前
  • カルチュラルプローブ,インクルーシブデザインのレクチャー
  • ラピッドプロトタイピング
午後
  • 文献調査,インフォグラフィクス
  • (京都市内)関係者ヒアリング
  • 極端思考,ラピッドプロトタイピング
ニ日目
午前
  • (京都市内)関係者ヒアリング
午後
  • インクルーシブデザイン
  • グループワーク
三日目
午前
  • プロトタイピング
午後
  • プレゼンテーション