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15 孤独死を楽しく防ぐ介護オーケストレーションのデザイン
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関係者・関係組織
実施者
粂 直人 (京都大学 大学院情報学研究科社会情報学専攻 EHR 共同研究講座)
小林 慎治(京都大学 大学院情報学研究科社会情報学専攻 EHR 共同研究講座)
湊 小太郎(公益財団法人京都高度技術研究所 産字連携事業部 
      医工薬産学公連携支援グループ)
増田 善行(よつばライフケアネットワーク 統括本部長)
課題内容
後期高齢者の急増により,病院や介護施設が日常的に飽和している現在,医療や介護が在宅医療・住宅介護にシフトしていかざるをえない状況に追いやられていることは周知の事実である.それを踏まえて政府や行政は在宅での健康維持の取り組みを推奨している.ところが非常によく設計された介護保険制度等を有しているにもかかわらず,介護労働人口のキャパシティは需要に追いついていない.
本ワークショップでは,近未来の技術と制度設計により,日常の健康管理と介護の介入をいかにシームレスに実現するかをビジョンとして提示することを目的とする.座学より,社会,介護の問題点を概観し,医療を含めた後期高齢者の生活を支援する社会サービスに関して概観する.ブレインストーミングにより,介護支援者側の目線でどのような制度・技術が日常生活や医療と連携しやすい介護を実現しうるかというコンセプトを構築する.
最後に,コンセプトをカスタマージャーニーマップに展開し,各シーンごとにショートムービークリップを挿入してシナリオベースの疑似体験として提示する.
教育目標
現在の介護プロセスの問題に対する理解
問題点がなぜ解決されないかという点に対する理解
理想的な健康維持がどうあるべきかに関する考え方の違いに対する理解
現状を理想に近づける方法論を現実的なプロセスに分解する思考方法の体験
デザイン手法
  • ブレインストーミング: 健康管理・介護シナリオを構成する制度・技術要素の抽出
  • KJ法: コンセプトを提示する際の最適なシナリオ設計
  • カスタマージャーニー: ショートムービークリップの連結で介護支援体験を構成

参考図書: 山崎和彦「エクスペリエンス・ビジョン ユーザを見つめてうれしい体験を企画するビジョン提案型デザイン手法」,丸善出版(2012)
スケジュール
一日目
午前
  • 後期高齢者の日常を想定しつつ現在の介護プロセスを概説し,医療と介護にまたがる健康管理における課題の提示と解説
午後
  • 医療情報・介護事業の情報基盤,法整備等,医療・介護と社会の関連に関する背景の解説
ニ日目
午前
  • ブレインストーミング: どのような介護支援デザインをすれば日常生活の延長線上でシームレスに健康を維持するサポートができる社会となりえるかに関して議論する
午後
  • 日常の健康管理と医療・介護連携のコンセプト設計および介護体験のシナリオ設定
  • 体験シナリオに基づくムービークリップの作成
三日目
午前
  • 発表準備
午後
  • プレゼンテーション