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09 理想の社会のための新しい受験システムをデザインする
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関係者・関係組織
実施者
利根川 公司(博報堂)
中尾 真範 (博報堂)
佐々木 伸吾(博報堂)
課題内容
インターネットの台頭とグローバリゼーションにより,世界中のあらゆる“仕組み”が変革を遂げる時期を迎えている.この激変する情勢の最前線で戦う企業は官公庁や大学機関等と連携を深め,不透明な将来への活路を見出すべく,様々な取り組みを行っている.この動向を踏まえ,企業は採用する人材にも,自律心や時代を切り開くマインドをもった学生を重視するようになっている.
そういったニーズに応えるべく,各大学は学生生活の4年間の内に,志向性・スキルアップを図る施策や活動を行っている.しかし,そもそもの入口の時点“受験”時から,そういった観点で学生の合否を捉えている大学は未だ少ないといえる.
一方で,学生の立場に立った時,“受験”という人生の大きなハードルを越えても,わずか4年ないし6年で,想像もしなかった激流に飲み込まれることになっており,このギャップが新卒採用者の早期退職などの問題にも影響を与えているのではないかと考える.
こういった世の中での変化の動向を捉えつつ,自分の将来像を見つめ,自身が社会にどういったインパクト・影響を与え,世の中に貢献できるのかを考え,それを実現するために大学を受験する,という好循環を作るために,果たして現状の“受験システム”でよいのだろうか.
将来起こりうる変革を捉えながら,“あるべき受験システム”をデザインしてみたい.
教育目標
目に見えない問題を,様々な視点で捉え,デザインで解決する力を養う.
・システムという目に見えない問題を,デザインという切り口で捉え直す力
・受験時点だけではなく,その後何が発生するか,またその結果社会にどんな影響を与えるか,など問題を俯瞰で,時間軸で見直し,解決の糸口を探る力.
デザイン理論
  • システムプロトタイピング
  • 生活者発想
デザイン手法
<システムプロトタイピング>
システム変更のアイデア出しとプロコン(賛否)を明らかにしながら,強いアイデアを育てていく.

<生活者発想>
行政や学校など送り手発想ではなく,未来の社会で暮らす人々にとってどんな受験であるべきか,という受け手発想でデザインする.
スケジュール
一日目
午前
  • 理想的な2050年の姿を社会像を描く.
午後
  • 現実的な2050年の姿を描く.
  • 理想と現実の違いを明らかにする.
ニ日目
午前
  • 理想の姿を目指すに当たり社会が必要とする大学卒業後の人材像を描く.
  • その人材を輩出するにあたり現状の受験システムの問題点を明らかにする.
午後
  • 現状の受験システムの問題点を解決していくためのアイデア出しを行う.
  • アイデアのメリット・デメリットを明確化し,ブラッシュアップを行う.
三日目
午前
  • ビジョンシート作成(理想の受験像ラフスケッチ)
午後
  • プレゼンテーション