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06 kickstart
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関係者・関係組織
実施者
星野 泰漢(株式会社東芝)
小内 克彦(株式会社東芝)
課題内容
年間売上1億円以上の事業を実際に立ち上げる.これにより,従来のワークショップよりも深い検討を短期間に行い,経験として身に付けることを目的とする.参加者が3日間という期間を意識して小さく簡易な事業に偏らないよう年間売上1億円という制約を設ける.

多くのワークショップがアイデアを付箋に書くことをゴールとしている.しかしそれだけでは

Business: 本当にビジネスとして成り立つのか?
Technology: 本当に実現可能なのか?
Customer: 本当に顧客にとって価値があるのか?

がわからない.また,付箋に書いただけのアイデアはほぼ100%の確率でそのままでは上手くいかない.これBTCの要素を検証するには実際に事業を起こすのが最良である.

ワークショップは以下の4つのフェーズから構成される:

1. IDEATION
事前に実施者が準備したトレンド調査の結果を見ながら,アイデアを発想する.これにより日常の小さな問題に対する解決策(経験の少ない学生は陥りがち)ではなく,社会全体の変化を捉え,社会に影響を及ぼすようなアイデアへ誘導する.またトレンドを発想の起点とすることで限られた時間でアイデアを生み出す.

2. BMG
Business Model Generation を使い,アイデアを検証する.これによって,提供価値,顧客,チャネル,損益,リソース等総合的な観点からビジネスを検証することができる.

3. PROTOTYPING
発表のためではなく,検証のためのプロトタイピング.検証の結果,前のフェーズに戻ることを前提に最小の労力で作成する.コストや技術的難しさ,本当に顧客にとって嬉しいか等BTC を実測値で検証できる.

4. EXECUTION
製品の販売やソフト・サービスのリリースを3 日間で実際に行う.どうしてもできない場合は,プロトタイプを想定する顧客に使ってもらい,VOC を得る.
教育目標
実際に事業を立ち上げることで参加者は様々な問題に直面し,それを乗り越えることでスキルや手法を経験として身に付けることを目的とする.特にBusiness Model Generationを用いた非常にクイックなビジネス検討や,実際に顧客にリーチすることでより実地的なUXデザインを経験できる.
デザイン理論・デザイン手法
・Lean Startup
実際に事業を立ち上げることを通じて考え方を学び,経験として身につける

・Business Ethnography
事前課題として観察を行う.ワークショップ前半で観察結果の分析を行い,それに基づいてアイデア出しを行う

・Business Model Generation
マシュマロ・チャレンジを通じて考え方を理解する.基本的なルールは簡単に座学で教え,実際に使ってみることで身につける

・Prototyping
ハードウェアならダーティプロトや電子工作,ソフトウェアならペーパープロトタイピングやPowerPointプロトタイピング,サービスならビデオプロトタイピングやアクティングアウトなど参加者のアイデアに合わせて適切なプロトタイピング手法を伝え,実践する
スケジュール
一日目
午前
  • 自己紹介,チーム分け
  • アイスブレイク
  • Business Model Generationの基本的な説明とワークショップ
午後
  • トレンド調査結果(事前に実施者が用意)を見ながらアイデアディスカッション
ニ日目
午前
  • プロトタイピング
午後
  • プロトタイピング
  • 商品の販売/サービスのリリース
三日目
午前
  • プレゼン準備
午後
  • プレゼンテーション